企業経営理論 H20年度 第19問

第19問

企業が長期に成長・発展していくためには、シングルループ学習とダブルループ 学習を適切に切り替えて行っていく必要がある。このことに関する記述として、最 も適切なものはどれか。

  1. 業績評価基準を成果主義型から過程重視型にシフトすることを通じて、シング ルループ学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性が高くなる。
  2. 計画策定部門と執行部門を明確に区分し、適切なコミュニケーションを確保す る組織を構築することで、シングルループ学習とダブルループ学習を適切に切り 替える可能性が高くなる。
  3. 執行部門により多くの権限を委譲することを進めると、シングルループ学習を 促進し、ダブルループ学習を阻害する可能性が高くなる。
  4. 職務を細分化し、過程別専門化を進めていくことが、シングルループ学習を阻 害し、ダブルループ学習を促進する可能性を高める。
  5. 専門化された各部門の責任・権限を明確化することを通じて、シングルループ 学習を抑え、ダブルループ学習を促進する可能性が高くなる。
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正解:

解答:イ

〔リード〕シングルループ学習(既存の枠組みの中で誤差を修正する学習)とダブルループ学習(前提・規範そのものを問い直す学習)の適切な切り替え。「最も適切」を選ぶ。

  • ア(×):評価基準を成果主義型から過程重視型へシフトすることが、シングルループを抑えダブルループを促進するとは一概にいえない。過程重視は既存手順への適応を強める面もあり、因果づけが短絡的で誤り。
  • イ(○):計画策定部門と執行部門を明確に区分しつつ両者間の適切なコミュニケーションを確保する組織を構築すれば、執行(既存枠内の修正=シングルループ)と計画(前提の見直し=ダブルループ)を状況に応じて適切に切り替えられる可能性が高まる。適切。
  • ウ(×):執行部門への権限委譲を進めること自体が、シングルループを促進しダブルループを阻害すると断定するのは誤り。権限委譲はむしろ現場での前提見直しを促す場合もある。
  • エ(×):職務細分化・過程別専門化はシングルループ学習を強める方向であり、「ダブルループを促進する」とは限らない。専門化は前提の問い直しをむしろ妨げやすく、記述は誤り。
  • オ(×):各部門の責任・権限の明確化が、シングルループを抑えダブルループを促進するという因果は成り立たない。責任・権限の明確化は既存枠内の効率化(シングルループ)に資する面が強く、誤り。

よって、最も適切な

#組織文化・組織学習#プロモーション

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