第3問
競争を通じて、同業者は似通った戦略をとるグループを形成することがある。こ のような現象や成立の理由に関する説明として、最も不適切なものはどれか。
- ア ある製品分野の生産のために垂直統合を強めると、企業の生産体制や製品ライ ンは似通ってくるので、戦略グループが生まれやすくなる。
- イ いったん戦略グループが形成されると、そのグループから他のグループへの移 動は難しくなりがちであるが、グループ内では競争関係は緩和される。
- ウ 顧客層と製品ラインの幅を考慮して、最適生産規模を追求したり、共通コスト の節約を図ると、次第に一貫した戦略行動になるので、似通った企業の集団が生 まれやすくなる。
- エ 同一産業内に複数の戦略グループが存在することが少なくないが、これは市場 の広がりと製品ラインの絞り込み等が異なるからである。
- オ 同一産業内の戦略グループ間で収益が異なるのは、それぞれの戦略グループが 直面する脅威と機会が異なるからである。
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正解:イ
解答:イ
〔リード〕戦略グループ(同業者が形成する似通った戦略の集団)に関する説明。「最も不適切」を選ぶ。
- ア(○):垂直統合を強めると生産体制や製品ラインが似通い、同様の戦略をとる企業群(戦略グループ)が生まれやすい。妥当。
- イ(×):戦略グループ間には移動障壁が存在し他グループへの移動は難しい、という前半は正しいが、後半が誤り。同一戦略グループ内の企業は資源・戦略が類似し直接的に競合するため、グループ内の競争関係はむしろ激しくなる(緩和されるとはいえない)。
- ウ(○):顧客層・製品ラインの幅を考慮して最適生産規模や共通コスト節約を図ると、戦略行動が一貫し似通った企業集団が生じやすい。妥当。
- エ(○):同一産業内に複数の戦略グループが併存するのは、市場の広がりや製品ラインの絞り込み方が企業ごとに異なるためである。妥当。
- オ(○):戦略グループごとに直面する脅威と機会(業界の競争要因)が異なるため、グループ間で収益性に差が生じる。妥当。
よって、最も不適切な イ。