第5問
製品のモジュール化や開発競争をめぐる問題点や戦略的な適応に関する記述とし て、最も不適切なものはどれか。
- ア 安価な部品やデバイス等を提供する中間財市場が成立するにつれて、製品のモ ジュール化が進んで、差別化による競争が激化することになる。
- イ レクトロニクス業界では、製品のコモディティ化を抑制する方法として、標 準部材市場の成立を遅延させるために製品開発のスピードアップが試みられてい る。
- ウ ープンな特許政策や自社部品の過剰な社外販売を展開すると、自社規格のデ ファクト・スタンダード化が起こりうるが、その反面で参入した他社との間で製 品の価格競争が発生して、製品が一挙にコモディティ化する可能性が高まる。
- エ 技術の高度化につれて、商品の機能が向上するが、競争激化とともに顧客の支 払う対価が低下し、商品ニーズの頭打ちとともに、商品価格の下落がみられるよ うになる。 ― 6― ◇M3(023―47)
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正解:ア
解答:ア
〔リード〕製品のモジュール化や開発競争をめぐる問題点・戦略的適応に関し「最も不適切」な記述を選ぶ。選択肢は順にア・イ・ウ・エ。
- ア(○=最も不適切):安価な部品・デバイスを供給する中間財市場が成立しモジュール化が進むと、誰でも標準部品を組み合わせて同等の製品を作れるようになるため、差別化はむしろ困難になりコモディティ化・価格競争が進む。「差別化による競争が激化する」とする記述は方向が逆で誤り。よって正解。
- イ(×=適切):エレクトロニクス業界では、標準部材市場の成立を遅らせて自社の優位を保つため製品開発のスピードアップでコモディティ化を抑制しようとする。妥当。
- ウ(×=適切):オープンな特許政策や自社部品の過剰な社外販売はデファクト・スタンダード化を生みうる一方、参入他社との価格競争を招き製品のコモディティ化を一挙に進める可能性がある。妥当。
- エ(×=適切):技術高度化で機能は向上するが、競争激化とニーズの頭打ちにより顧客の支払対価が低下し、価格下落が生じる。妥当。
よって ア。