経営戦略論
経験曲線効果
Experience Curve Effect
概要
累積生産量が増加するにつれて、製品の単位あたりコストが一定割合で低下する現象。
詳細解説
経験曲線効果とは、累積生産量が2倍になるごとに、単位あたりの総コスト(製造コスト+間接費)が一定の割合(通常20~30%)で低下する現象である。学習効果・規模の経済・技術改善などが複合的に作用する。
この効果を前提とすれば、市場シェアを早期に獲得し累積生産量を増やすことがコスト優位につながる。PPMの理論的基盤の一つでもある。
試験対策のポイント
- 暗記必須:累積生産量が倍増するごとに単位コストが一定率(例:10〜30%)で低下する。「累積」生産量である点が重要。
- ひっかけ注意:規模の経済(一時点の生産規模)や習熟効果(学習曲線・労働者の熟練)と区別する。経験曲線は製造以外も含む全コストが対象。
- 関連づけ:PPMの「市場シェアが高い=累積生産量が多い=低コスト」という前提を支える理論。先行者がコスト優位を築く根拠になる。
事例・具体例
半導体産業では経験曲線効果が顕著で、累積生産量の増加に伴い製造コストが急速に低下する。これがムーアの法則と相まって価格低下を加速させた。
提唱者・関連学者
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が1960年代に学習曲線を発展させ、経験曲線として体系化した。