経営戦略論
多角化戦略
Diversification Strategy
概要
企業が既存事業とは異なる新たな事業分野に進出する成長戦略。
詳細解説
多角化戦略とは、企業が新たな製品・サービスを新たな市場に投入する成長戦略である。関連多角化(既存事業とのシナジーがある分野への進出)と非関連多角化(既存事業と無関係な分野への進出)に大別される。
多角化のメリットはリスク分散・範囲の経済・成長機会の獲得であるが、経営資源の分散や管理の複雑化というデメリットもある。ルメルトの多角化分類では、専業型・本業型・関連型・非関連型に区分される。
試験対策のポイント
- 暗記必須:多角化の動機=成長機会の追求・リスク分散・範囲の経済・シナジーの追求・余剰資源の活用。
- 頻出ポイント:関連多角化(既存事業と関連あり)と非関連多角化(コングロマリット型)を区別。関連多角化の方がシナジーを得やすい。
- ひっかけ注意:多角化の方向は、垂直統合(川上・川下)・水平統合・地理的拡大などに整理できる。アンゾフのマトリクスの「多角化」象限に対応。
事例・具体例
ソニーは家電から音楽・映画・ゲーム・金融へと関連多角化を進めた。富士フイルムはフィルム技術を活かして化粧品・医薬品分野に関連多角化している。
提唱者・関連学者
イゴール・アンゾフが成長ベクトルの一つとして多角化を位置づけた。リチャード・ルメルトが多角化戦略の類型と業績の関係を実証的に研究した。