ミクロ経済学
情報の非対称性
Information Asymmetry
概要
取引当事者間で保有する情報に格差がある状態。逆選択やモラルハザードを引き起こす。
詳細解説
情報の非対称性とは、取引の当事者の一方が他方よりも多くの情報を持っている状態をいう。売り手と買い手の間の情報格差が市場の効率的な機能を妨げる。
情報の非対称性は、契約前の問題として逆選択(アドバースセレクション)、契約後の問題としてモラルハザードを引き起こす。対策としてシグナリング、スクリーニング、インセンティブ設計などがある。
試験対策のポイント
- 暗記必須:情報の非対称性が生む2大問題=逆選択(契約前)とモラルハザード(契約後)。タイミングで区別。
- 頻出ポイント:逆選択の対策=シグナリング・スクリーニング、モラルハザードの対策=モニタリング・インセンティブ契約。
- 関連づけ:市場の失敗の一類型。保険・中古車・金融市場が典型的な題材。
事例・具体例
中古車市場では売り手が品質情報を多く持つため、情報の非対称性が典型的に発生する。
提唱者・関連学者
ジョージ・アカロフ、マイケル・スペンス、ジョセフ・スティグリッツが2001年にノーベル経済学賞を共同受賞した。