マクロ経済学
合理的期待形成仮説
Rational Expectations Hypothesis
概要
経済主体は利用可能なすべての情報を合理的に使って将来の経済変数を予測するという仮説。
詳細解説
合理的期待形成仮説は、経済主体が入手可能なすべての情報を効率的に利用して、経済変数の将来値を予測するという考え方である。予測は平均的に正しく、系統的な予測誤差は生じない。
この仮説に基づくと、予想された金融・財政政策は実体経済に影響を与えないという「政策無効命題」が導かれる。これはケインズ的な裁量的政策の有効性を否定する新古典派マクロ経済学の基礎となった。
試験対策のポイント
- 暗記必須:ルーカスらが提唱。人々は予測可能な政策効果を織り込むため、体系的な金融・財政政策は無効になりうる(政策無効命題)。
- 頻出ポイント:適応的期待(過去のみ参照)との違い。合理的期待は将来情報も含めて誤りなく予測する。
- 関連づけ:新しい古典派マクロ経済学の中核概念。フィリップス曲線が短期でも垂直になりうる根拠。
提唱者・関連学者
ジョン・ムースが1961年に概念を提唱し、ロバート・ルーカスがマクロ経済学に応用した。ルーカスは1995年にノーベル経済学賞を受賞した。