第31問
ブランドの要素や機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 中小企業が自社のブランド要素を決定する際、ネームやロゴの「愛着のわきやすさ」や「記憶しやすさ」は重要な指標となるが、商標登録などの法的保護可能性については、大手企業との競合が顕在化しない限り、初期段階で考慮する必要性は低い。
- イ ブランドネームにおいて、製品の具体的属性や機能を直接的に示す名称を採用することは、消費者の学習コストを下げ、ブランドの核となるベネフィットを明確化できる。このため、将来的に当該ブランドを異なるカテゴリーの製品群へ拡張する際、ブランド・ロイヤルティの移転を促進する効果が高い。
- ウ ブランドの機能のうち、消費者側におけるものとして「知覚リスクの低減」がある。これは消費者が製品を購入する際に、ブランドを品質の保証書として捉えることで、失敗したくないという心理的・金銭的な不安を和らげる効果を意味する。
- エ ブランド要素のうち、ジングルや音楽などの音響要素は、視覚的な記憶を補完するための手段である。そのため、視覚情報の伝達が主となるインターネット上の動画広告や SNS を用いたマーケティングにおいては、ブランド・アイデンティティを構築する上での有効性は低い。
- オ ブランド要素の選択基準の 1 つである移転可能性とは、時間の経過や消費者ニーズの変化に合わせて、ネームやロゴのデザインを柔軟に変更できる度合いを意味する。
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正解:ウ
解答:ウ(消費者側の機能=知覚リスクの低減)
ブランド要素(ネーム・ロゴ・シンボル・ジングル等)の選択基準や、ブランドが果たす機能を問う問題です。
- ア(×):商標登録など法的保護可能性はブランド要素選択の重要基準で、初期段階から考慮すべき。競合顕在化まで不要とはいえない。
- イ(×):具体的属性を示す名称は理解を助ける半面、将来異なるカテゴリーへ拡張する際にはむしろ制約となりやすい。
- ウ(○):ブランドは消費者にとって品質の保証となり、購入失敗への心理的・金銭的不安(知覚リスク)を低減する機能をもつ。正しい。
- エ(×):ジングルや音楽などの音響要素も、動画広告やSNSでブランド・アイデンティティ構築に有効。有効性が低いは誤り。
- オ(×):移転可能性とは、地理的・カテゴリー的にブランドを展開できる度合い。「デザインを柔軟に変更できる度合い」は適応可能性の説明。
よって ウ。