第30問
生産財マーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 生産財市場においては、供給業者間の差別化が困難である。したがって、継続的な取引を維持し、リレーションシップ・マーケティングを推進するためには、競合他社よりも低い価格を提示し続ける戦略がとりわけ重要になる。
- イ 生産財の購買意思決定プロセスには、購買部門だけでなく、当該生産財を使用する製造現場や品質管理部門、経営層が関与する場合がある。そのため、購買動し こう機は個人的な感情や嗜好よりも、品質、納期、経済性、アフターサービス体制などの合理的かつ客観的な基準が優先されることが多い。
- ウ 生産財の需要は、当該生産財を用いて製造される最終消費財の派生需要としての性質を持つ。そのため、最終消費財の市場動向に左右されるものの、需要の変化率は一般に消費財市場のそれよりも小さくなる傾向がある。
- エ 生産財のプロモーション戦略においては、生産財の技術的専門性が高いため、広範な潜在顧客に効率よくアプローチする観点から、テレビ広告や新聞広告などのマス・プロモーションに最も多くの経営資源を投入し、人的販売は契約締結時に限定することが望ましい。
- オ 生産財は、消費財と比較して購買頻度が高く、 1 回当たりの購買金額が少額である。そのため、広範な市場を網羅し、販売コストを抑えつつ市場カバー率を高めるためには、卸売業者や小売業者を多段階に介在させた複雑な流通チャネルを構築することが一般的である。
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正解:イ
解答:イ(購買に複数部門が関与し合理的基準を重視)
生産財(産業財)は企業が生産活動のために購入する財で、消費財とは購買行動が大きく異なります。
- ア(×):生産財でも品質・技術・サービスによる差別化は可能で、低価格を提示し続ける戦略が最重要とは限らない。
- イ(○):生産財の購買には購買部門だけでなく製造現場・品質管理・経営層など複数部門(バイングセンター)が関与し、品質・納期・経済性など合理的・客観的基準が優先されることが多い。正しい。
- ウ(×):生産財需要は最終消費財の派生需要で、変化率は消費財より「大きく」なる傾向(加速度原理)。小さくなるは誤り。
- エ(×):技術的専門性が高い生産財は人的販売(対面提案)が中心で、マス広告中心は不適切。
- オ(×):生産財は購買頻度が低く1回の金額が大きいのが一般的。多段階の複雑な流通ではなく短いチャネルが多い。
よって イ。