企業経営理論 R08年度 第17問

第17問

E. デシによって提唱された内発的動機づけの理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 個人が報酬を有能さの情報として自己決定を損なわないかたちで受け取る場合、それが外的報酬であっても内発的動機づけを高めうる。
  2. 成果主義のように個人の活動成果に応じて外的報酬を与えることは、優越感に対する個人の欲求を満たすことで内発的動機づけを高める傾向がある。
  3. 内発的動機づけの強さは、「期待」、「道具性」、「誘意性」という 3 つの独立した変数の積によって説明できる。
  4. 内発的に動機づけられた活動に従事する個人に活動成果に応じた金銭を与えた場合、受け手は「遊びではなく金銭のためだ」と活動を正当化することで内発的動機づけをさらに高める傾向がある。
  5. 褒め言葉のような無形の言語的報酬によって内発的動機づけが高められる効果を「ウィンザー効果」と呼ぶ。
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正解:

解答:ア(有能感・自己決定を損なわない報酬は内発的動機づけを高める)

デシの認知的評価理論では、内発的動機づけは「有能感」と「自己決定感」で高まります。外的報酬は自己決定感を弱めると内発的動機づけを下げますが(アンダーマイニング効果)、有能さの情報として機能すれば高めることもあります。

  • ア(○):報酬を有能さの情報として、自己決定を損なわない形で受け取れば、外的報酬でも内発的動機づけを高めうる。正しい。
  • イ(×):成果に応じた外的報酬は、自己決定感を損ないアンダーマイニング効果で内発的動機づけを下げる傾向。
  • ウ(×):期待・道具性・誘意性の積はブルームの期待理論。内発的動機づけの説明ではない。
  • エ(×):金銭のためと正当化すると内発的動機づけは「低下」する(アンダーマイニング)。「さらに高める」は誤り。
  • オ(×):言語的報酬で内発的動機づけが高まるのはエンハンシング効果。ウィンザー効果は第三者評価の信頼性の話。

よって

#モチベーション理論

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