企業経営理論 R08年度 第15問

第15問

E. シャインの組織文化論に基づく、組織文化の変革に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 新たな信念・価値観・行動を学習する方法には、組織メンバー自らが環境をスキャニングして試行錯誤から学ぶ方法に加え、ロールモデルを手本として学ぶ方法もある。
  2. 新たに形成された組織文化の再凍結(refreezing)は、主として全社的な公式研修によって達成され、組織メンバーに内面化されて定着する。
  3. 組織文化の変革では、心理的安全性を整えることは、現状への危機感を弱めるおそれがあるので、必ずしも優先すべきではない。
  4. 組織文化の変革を実現して持続化させるためには、初めに基本的前提を明確化して更新した後、価値観を変更し、最終的に人工物および行動を整合させるという段階的な変革プロセスが有効である。
  5. 組織文化は暗黙の了解として形成されるため、組織文化の変革は経営上層部による計画的変革ではなく、現場での創発的変革によって達成される。
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正解:

解答:ア(試行錯誤とロールモデルによる学習)

シャインは組織文化を「人工物→価値観→基本的前提」の3層で捉え、変革は解凍→変化→再凍結の段階を踏むとしました。

  • ア(○):新しい価値観・行動の学習方法には、自ら環境をスキャニングして試行錯誤から学ぶ方法と、ロールモデルを手本に学ぶ方法がある。正しい。
  • イ(×):再凍結は公式研修だけで達成されるものではなく、成功体験の積み重ねなどで定着する。
  • ウ(×):心理的安全性は、変革への不安を和らげ学習を促すもの。危機感を弱めるから優先しない、というのは誤り。
  • エ(×):変革は目に見える人工物・行動から着手し、徐々に深層の価値観・基本的前提へ及ぶのが現実的。「基本的前提から先に」は順序が逆。
  • オ(×):組織文化の変革はトップによる計画的変革として進めることができ、創発的変革のみに限られない。

よって

#組織文化・組織学習

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