企業経営理論 R07年度 第19問

第19問

「組織社会化」とは、新しいメンバーが組織や集団の価値観、規範、必要とされる 行動パターンなどを学び、それらに適応していくプロセスを指す。組織社会化に関 する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 新しいメンバーが自らの仕事の出来栄えのフィードバックを上司に求めるよう な積極的な行動をとることは、新しいメンバーの組織社会化を阻害するように作 用する。
  2. ある組織の一員として組織社会化を既に経験した個人が、転職などの組織間移 動を契機として移動先の組織に適応していく過程は「組織再社会化」と呼ばれる。
  3. 上司とメンターは、新しいメンバーの組織社会化を促進する社会化エージェン トとして重要な役割を果たす一方で、新しいメンバーと同じ地位の同僚が社会化
  4. ージェントの役割を果たすことはない。
  5. 組織社会化によって、組織文化にとらわれない組織メンバーの自由な思考や行 動が促進されることで、組織の秩序が損なわれる側面がある。
  6. 組織社会化の一部である「予期的社会化」とは、組織や集団に参加した新しいメ ンバーが、参加直後に得た情報や経験に基づいて、その組織や集団に自分が将来 的に適応できるかどうかを予期するプロセスを指す。
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正解:

解答:イ

組織社会化(新メンバーが組織の価値観・規範に適応する過程)を問う問題。

  • ア(×):新メンバーが自ら上司にフィードバックを求めるなどの積極的行動(プロアクティブ行動)は、組織社会化を促進する。阻害するという記述は誤り。
  • イ(○):すでに社会化を経験した個人が、転職など組織間移動を機に新たな組織へ適応していく過程は「組織再社会化」と呼ばれる。記述は適切。
  • ウ(×):上司やメンターだけでなく、同じ地位の同僚(ピア)も情報提供や支援を通じて社会化エージェントの役割を果たす。同僚が役割を果たすことはないとする記述は誤り。
  • エ(×):組織社会化は、新メンバーに組織文化・規範を学習させ秩序を保つ機能を持つ。文化にとらわれない自由な思考が促進され秩序が損なわれるという記述は逆。
  • オ(×):「予期的社会化」とは、組織に参加する前の段階で、外部から得た情報をもとに組織を予期・期待する過程を指す。「参加直後に得た情報・経験に基づく」とする記述は誤り(参加後ではなく参加前の段階)。

よって

#組織文化・組織学習#組織行動・コミットメント

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