企業経営理論 R07年度 第9問

第9問

特定の技術分野に集中し、その技術をベースとした製品を次々と開発・導入する 戦略として「コア技術戦略」がある。コア技術戦略の特徴に関する記述として、最も 適切なものはどれか。

  1. コア技術戦略では、コア技術が陳腐化したり、競合企業に模倣されたりして も、コア技術の入れ替えは考えず、既存のコア技術にこだわった技術開発や製品 開発を追求する。
  2. コア技術戦略では、コア技術の活用に注力し、既存市場でのシェア拡大を最優 先の目標とする。
  3. コア技術戦略では、コア技術を活用して顧客ニーズに合致した製品を開発する ことが望ましいが、開発の初期段階ではコア技術よりも既存顧客の要求を優先す る。
  4. コア技術戦略では、コア技術を基盤に、多様な製品を開発し、その学習成果を
  5. ア技術の強化や発展につなげる。
  6. コア技術戦略では、特定の技術に経営資源を集中させるため、事業の多角化が 難しく、コア技術に依存するリスクを分散しにくい。
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正解:

解答:エ

コア技術戦略は、特定のコア技術を基盤に多様な製品を次々と展開し、その過程で得た学習をコア技術へ還元して技術を強化・発展させていく戦略である。

  • ア(×):コア技術が陳腐化・模倣されても入れ替えを考えず固執するのは不適切。環境変化に応じてコア技術自体も見直し・刷新していく必要がある。
  • イ(×):コア技術戦略の主眼は単一の既存市場のシェア拡大ではなく、コア技術を核に多様な製品・市場へ展開することにある。「既存市場のシェア拡大を最優先」は趣旨に合わない。
  • ウ(×):コア技術戦略では技術を起点に製品を生み出すのが本質であり、開発初期から既存顧客の要求をコア技術より優先すると技術蓄積が損なわれる。記述は不適切。
  • エ(○):コア技術を基盤に多様な製品を開発し、その学習成果をコア技術の強化・発展につなげる、という循環がコア技術戦略の特徴であり正しい。
  • オ(×):コア技術を多様な製品・事業へ展開できる点がこの戦略の利点であり、「多角化が難しくリスク分散しにくい」とは限らない。むしろ一つの技術から複数事業を展開できる。

よって

#経営戦略・全社戦略#技術経営・イノベーション

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