企業経営理論 R06年度 第21問

第21問

組織間関係や組織間ネットワークに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 「埋め込まれた紐帯」では機会主義的行動が生じやすいため、組織間ネットワー
  2. における「埋め込まれた紐帯」の比率を減らすことが望ましい。
  3. 「埋め込まれた紐帯」で結ばれた組織間ネットワークでは、暗黙的な知識の移転 が促進されやすい。
  4. 「弱い紐帯の強み」を最大限享受しようとすれば、関係を取り結ぶ組織を絞り込 み、弱い紐帯を強い紐帯に転換することが不可欠である。
  5. 組織にとって新奇性の高い知識をより獲得するためには、これまでに築いてき た組織との紐帯をいっそう強めることが望ましい。
  6. 他の組織からの影響を極力排除するためには、「埋め込まれた紐帯」のみによっ て構成される組織間ネットワークを構築することが望ましい。
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正解:

解答:イ

「埋め込まれた紐帯(embedded ties)」は信頼に基づく密で強い関係であり、Granovetterの「弱い紐帯の強み」と対比して理解する。

  • ア(×):埋め込まれた紐帯はむしろ信頼に基づき機会主義的行動を抑制する。比率を減らすべきとはいえない。
  • イ(○):強く密な信頼関係では、言語化しにくい暗黙知の移転が促進されやすい。
  • ウ(×):「弱い紐帯の強み」は、広く薄い弱い紐帯を通じて新奇な情報が得られる点にある。弱い紐帯を強い紐帯に転換しては、その強みは失われる。
  • エ(×):新奇性の高い知識の獲得には、既存の強い紐帯を強めるより、弱い紐帯による新たな情報源との接触が有効。
  • オ(×):埋め込まれた紐帯のみで固めると情報が同質化・固定化し(過剰埋め込み)、新奇な情報や柔軟性を欠く。他組織の影響排除を目的とするのは不適切。

よって

#組織文化・組織学習

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