企業経営理論 R06年度 第1問

第1問

H. ミンツバーグによって提唱された創発的戦略に関する記述として、最も適切 なものはどれか。

  1. 創発的戦略とは、「意図された戦略」を「計画された戦略」に落とし込むための方 策を表した概念である。
  2. 創発的戦略とは、新たな事業ドメインをつくり出すための戦略と定義される。
  3. 創発的戦略とは、企業が新たな市場・製品分野に進出する際、シナジー効果の 創出を意図する戦略である。
  4. 創発的戦略とは、組織形態が戦略の選択肢を狭めるという、戦略策定過程の性 質を表した概念である。
  5. 創発的戦略とは、もともとの経営計画には組み込まれておらず偶発的に起こっ た事象に対応することで、事後的に生み出される戦略のことである。
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正解:

解答:オ

創発的戦略(emergent strategy)は、事前の計画になく、現場での試行錯誤や偶発的な出来事への対応を通じて事後的に形成・実現される戦略を指す。意図された戦略(intended strategy)と対をなす概念である。

  • ア(×):「意図された戦略」を「計画された戦略」に落とし込む方策ではない。創発的戦略は計画外で生じる点が本質。
  • イ(×):新事業ドメインを創出するための戦略という定義は誤り。創発の本質を捉えていない。
  • ウ(×):シナジー創出を意図する戦略はむしろ計画的・意図された戦略であり、創発的戦略の説明ではない。
  • エ(×):「組織形態が戦略の選択肢を狭める」は別の論点であり、創発的戦略の定義ではない。
  • オ(○):当初の経営計画になく偶発的事象への対応から事後的に生み出される戦略、という説明は創発的戦略の定義に合致する。

よって

#経営戦略・全社戦略

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