第11問
余剰現金の使途として、新規の設備の購入(D案)と長期借入金の返済(E案)を比 較検討している。他の条件を一定とすると、D案とE案の財務諸表および財務比率 への影響に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 固定長期適合率は、D案では悪化するが、E案では改善する。
- イ 自己資本比率は、D案では不変であるが、E案では改善する。
- ウ 総資産は、D案、E案ともに不変である。
- エ 流動比率は、D案では悪化するが、E案では改善する。
▼ 解答・解説を見る
正解:イ
解答:イ
D案(設備購入)=現金(流動資産)が固定資産へ振り替わる。総資産・負債・自己資本の合計は不変。 E案(長期借入金返済)=現金(流動資産)で固定負債(長期借入金)を返済。総資産も負債も減少し、自己資本は不変。
- ア(×):固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)。D案は分子の固定資産が増えるので悪化。E案は分母の固定負債(長期借入金)が減るので悪化する(改善ではない)。
- イ(○):自己資本比率=自己資本÷総資産。D案は自己資本も総資産も不変なので比率は不変。E案は自己資本不変のまま総資産が減少するので比率は上昇し改善する。
- ウ(×):総資産はD案では不変だが、E案では現金と負債がともに減るため減少する。「ともに不変」は誤り。
- エ(×):流動比率=流動資産÷流動負債。D案は流動資産(現金)が減るので悪化。E案は流動資産(現金)が減る一方、返済対象は固定負債(長期借入金)で流動負債は変わらないため、流動比率は悪化する(改善ではない)。
よって イ。