企業経営理論 R05年度 第5問

第5問

下表では、ある市場のある年度におけるメーカー企業(企業A~D)の売上高(売 上数量と売上金額)が示されている。「競争地位別戦略」に基づいた、各社のとる戦 略に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 企業A 企業B 企業C 企業D 市場全体 売上数量 300 万個 50 万個 150 万個 500 万個 1,000 万個 売上金額 300 億円 75 億円 105 億円 600 億円 1,080 億円

  1. 企業Aは、数量シェアを増加させるために、積極的に価格を下げる。
  2. 企業Bは、製品単価が最も高く市場拡大の利益が大きいため、市場全体の拡 大を第一に目指す。
  3. 企業Cは、製造コストを上げて製品品質を高めながら、競合からの顧客獲得 を狙う。
  4. 企業Dは、最大のシェアを維持するためには、他社の行動に対して同質化を 行うだけでなく、自社からのイノベーションも検討する。
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正解:

解答:エ

数量シェアはD500万個=50%(リーダー)、A300万個=30%(チャレンジャー)、C150万個=15%(フォロワー)、B50万個=5%(ニッチャー)。Bは単価150円と最高で特定市場に特化するニッチャー。各社の地位に応じた定石を問う。

  • ア(×):Aはチャレンジャーで、リーダーへの差別化攻撃が定石。価格を下げる全面戦は資金力で勝るリーダーを利するため不適切。
  • イ(×):Bはシェア5%のニッチャー。市場全体の拡大(周辺需要拡大)を担うのはリーダーの役割であり、ニッチャーが第一に目指す戦略ではない。単価が高いことは特定セグメント特化の表れ。
  • ウ(×):Cはフォロワーで、上位企業の模倣により低コストで一定の地位を維持するのが定石。コストを上げて品質向上・顧客奪取はフォロワーの基本戦略に反する。
  • エ(○):Dはシェア最大のリーダー。下位の差別化に対する同質化(模倣)で優位を守りつつ、自社からのイノベーションで市場を主導するのはリーダーの定石として適切。

よって

#競争戦略#技術経営・イノベーション

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