第28問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業診断士のX氏は、ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するため事 業再構築に意欲を有する中小企業の経営者Y氏(食料品製造業)から、事業再構築補 助金に関する相談を受けた。X氏は、Y氏に対して、中小企業庁の事業再構築指針 に基づく説明を行うことにした。 以下は、X氏とY氏との会話である。 X氏:「事業再構築とは、新市場進出(新分野展開、業態転換)、事業転換、業種転 換、事業再編または国内回帰のいずれかを行う計画に基づく事業活動のこと です。」 Y氏:「そうなのですね。当社は、とくに新分野展開に関心があります。たとえば、 A などは、新分野展開に該当するのでしょうか。」 X氏:「はい、該当します。ただし、新製品の売上高などに関する要件があります。」 Y氏:「売上高に関する要件ですか。具体的に教えていただけますか。」 X氏:「事業計画期間終了後、新製品の売上高が原則として総売上高の B となる計画を策定することが必要になります。」
設問1
会話の中の空欄Aに入る記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 過去に製造していた自社製品を再製造し、新たな市場に進出すること
- イ 自社の既存の製品を単に組み合わせて新製品を製造し、新たな市場に進出す ること
- ウ 自社の既存の製品に容易な改変を加えた新製品を製造し、新たな市場に進出 すること
- エ 他社の先行事例を参考に自社の既存製品と比較し高性能の製品を新規に開発 し、新たな市場に進出すること
設問2
会話の中の空欄Bに入る語句として、最も適切なものはどれか。
- ア 5%以上
- イ 10 %以上
- ウ 15 %以上
- エ 20 %以上
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正解: 設問1 エ 設問2 イ
解答:設問1=エ、設問2=イ
事業再構築補助金の「新分野展開」の該当要件・売上高要件を問う。
設問1(エ)
事業再構築指針上、新分野展開は「新たな製品等で新たな市場に進出する」ことが必要で、製品の新規性要件(既存製品の単なる組合せや容易な改変では認められない)等を満たす必要がある。新規性は自社にとっての新規性で足り、他社製品との比較で高性能な製品を新規開発し新市場に進出する取組は該当しうる。
- ア(×):過去に製造していた製品の再製造は、新規性要件を満たさず該当しにくく不適切。
- イ(×):既存製品を「単に組み合わせる」のは製品の新規性要件を満たさず誤り。
- ウ(×):既存製品に「容易な改変を加えた」だけでは新規性要件を満たさず誤り。
- エ(○):他社の先行事例を参考に、自社の既存製品と比較して高性能の製品を新規開発し新市場に進出する取組は、製品の新規性要件等を満たし新分野展開に該当しうる。適切。
設問2(イ)
新分野展開では、事業計画期間終了後、新製品の売上高が原則として総売上高の「10%以上」となる計画の策定が必要。
- ア(×):5%以上は誤り。
- イ(○):10%以上。新分野展開の売上高要件に合致し適切。
- ウ(×):15%以上は誤り。
- エ(×):20%以上は誤り。
よって 設問1=エ、設問2=イ。