第20問
証券投資論に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、投資家はリ スク回避的であり、安全資産への投資が可能であるものとする。
- ア 効率的フロンティアは、安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべて の集合である。
- イ 最適なリスク・ポートフォリオは、投資家のリスク回避度とは無関係に決まる。
- ウ 市場ポートフォリオの有するリスクは、すべてのポートフォリオの中で最小で ある。
- エ 投資家のリスク回避度は、効率的フロンティアに影響を与える。
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正解:イ
解答:イ
安全資産が存在する場合、リスク資産の最適組合せ(リスク・ポートフォリオ)は全投資家に共通の市場ポートフォリオとなり(分離定理)、投資家はそれと安全資産の配分でリスク回避度に応じた選択をする。効率的フロンティアはリスク回避度とは無関係に決まる。
- ア(×):効率的フロンティアは、同じリスク水準で期待収益率が最大(または同じ期待収益率でリスク最小)の効率的な組合せの集合。「安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべて」ではない。
- イ(○):分離定理により、最適リスク・ポートフォリオ(接点ポートフォリオ=市場ポートフォリオ)は投資家のリスク回避度と無関係に決まる。正しい。
- ウ(×):市場ポートフォリオはリスク最小のポートフォリオではない(リスク最小は最小分散ポートフォリオ)。
- エ(×):効率的フロンティア自体は資産の期待収益率・リスク・相関で決まり、投資家のリスク回避度は影響しない。回避度が影響するのは最適ポートフォリオの選択点(無差別曲線との接点)。
よって イ。