第4問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業庁がCRD 協会の法人データベース(CRD データ)を活用して行った分 析によれば、中小企業の売上高、営業利益、総資産、純資産の分布状況(2016 年 度)を見た場合、中小企業の中でも大きなばらつきがある。 また、CRD データに基づき、2007 年度から2016 年度の期間について、中小企 業の営業利益の推移を見た場合、リーマンショック後、赤字企業の割合は漸減傾向 にある。 なお、CRD データは、全国の信用保証協会と金融機関を中心とした会員から匿 名形式で提供されており、中小企業の財務情報、非財務・属性データ、デフォルト 情報を基に構築されている。
設問1
文中の下線部①について、CRD データに基づき、中小企業の売上高、営業利 益、総資産、純資産の分布状況(2016 年度)を見た場合の記述として、最も適切 なものはどれか。
- ア 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を上回っている。
- イ 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を下回っている。
- ウ 売上高、営業利益では中央値が平均値を上回っており、総資産、純資産では 中央値が平均値を下回っている。
- エ 総資産、純資産では中央値が平均値を上回っており、売上高、営業利益では 中央値が平均値を下回っている。
設問2
文中の下線部②について、CRD データに基づき、2007 年度から2016 年度の 期間について、営業利益が赤字である中小企業の割合(赤字企業割合)の推移を見 た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 2009 年度の赤字企業割合は約50 %に達したが、2016 年度には約25 %にま で低下している。
- イ 2009 年度の赤字企業割合は約50 %に達したが、2016 年度には約35 %にま で低下している。
- ウ 2009 年度の赤字企業割合は約70 %に達したが、2016 年度には約35 %にま で低下している。
- エ 2009 年度の赤字企業割合は約70 %に達したが、2016 年度には約50 %にま で低下している。
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正解: 設問1 イ 設問2 イ
解答:設問1=イ、設問2=イ
CRDデータによる中小企業の財務分布と赤字企業割合の推移を問う。
【設問1】売上高・営業利益・総資産・純資産の分布(中央値と平均値の関係)。
- ア(×):すべて中央値が平均値を上回るとするが逆。
- イ(○):これら4指標はいずれも一部の規模の大きい企業が平均値を押し上げるため、分布は右に裾を引き、中央値が平均値を下回る(中小企業内でも大きなばらつきがある)。
- ウ・エ(×):指標ごとに中央値と平均値の大小関係が分かれるとするが、いずれも一様に中央値<平均値であり誤り。
【設問2】赤字企業割合の推移(2007〜2016年度)。
- ア(×):ピークは約50%で正しいが、2016年度の水準を約25%とする点が誤り(約35%)。
- イ(○):リーマンショック直後の2009年度に赤字企業割合は約50%に達したが、その後の景気回復により漸減し、2016年度には約35%まで低下している。
- ウ・エ(×):ピークを約70%とするが、実際は約50%であり誤り。
よって 設問1=イ、設問2=イ。