企業経営理論 H29年度 第33問

第33問

消費者の購買意思決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 原材料や味に特徴がある多様なドレッシングが販売されている。アサエルの購 買行動類型によれば、商品間の差を理解しやすく、低価格で特にこだわりもなく 購入できる商品に対して、消費者は多くを検討することなく、慣習的な購買行動 をとりやすい。
  2. テレビを買い替える場合、過去の使用経験から特定ブランドに好ましい態度を 有している消費者の多くは、他ブランドを詳しく検討することなく、当該ブラン ドを選ぶことがある。こうした決定方略は連結型と呼ばれる。
  3. 特別な人に贈る宝石の購入は重要性の高い買い物であるが、一般の消費者は宝 石の良し悪しを正確に判断できない。アサエルの購買行動類型によれば、こうし た場合に、一般の消費者は複雑な情報処理を伴う購買行動をとりやすい。
  4. パソコンの購入に際して、消費者は最も重視する属性で高評価な候補製品を選 び、その属性で候補製品が同評価であれば、次に重視する属性で選ぶ場合があ る。こうした決定方略は辞書編纂型と呼ばれる。
  5. マンション購入に際して、消費者は価格、立地、間取り、環境や建設会社な ど、検討すべき属性を網羅的にあげ、候補物件において全属性を評価し、総合点 が高い選択肢を選ぶことがある。こうした決定方略はEBA 型と呼ばれる。 DKJC-1C
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正解:

解答:エ

アサエルの購買行動類型(関与×ブランド間知覚差異)と、消費者の決定方略(連結型・辞書編纂型・EBA型など)の定義を問う「最も適切」型。

  • ア(×):ドレッシングは関与が低くブランド間の差を理解しやすい商品で、アサエルでは「バラエティ・シーキング(多様性追求)型」になりやすい。「慣習的購買行動をとりやすい」とする点が不適切(差異が小さい商品で慣習的になる)。
  • イ(×):過去経験から特定ブランドを詳しく検討せず選ぶのはブランド・ロイヤルティに基づく行動。「連結型」は各属性に最低基準を設け全基準を満たす選択肢を残す方略で、定義が異なる。誤り。
  • ウ(×):宝石は高関与だが、消費者が品質の良し悪しを判断できない=ブランド間の差異を知覚しにくい状況であり、アサエルでは「不協和低減型」になりやすい。「複雑な情報処理型」とする点が不適切。
  • エ(○):最重視属性で評価し、同点なら次に重視する属性で順次絞る方略は「辞書編纂型」。記述どおりで正しい。
  • オ(×):全属性を網羅し総合点で選ぶのは加算型(補償型)の説明。EBA型(Elimination by Aspects=逐次消去型)は重要属性から基準を満たさない選択肢を消去していく非補償型で、定義が逆。誤り。

よって

#製品・ブランド戦略#消費者行動

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