第9問
成長をめざす中小企業にとって外部資金の獲得は欠かせない。中小企業への資金 提供に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 中小企業へ投資する投資事業有限責任組合では、業務執行を伴わない組合員 は、その出資額を限度として組合の債務を弁済する責任を負う。
- イ 中小企業へ投資する投資事業有限責任組合では、組合の業務を執行する者は有 限責任組合員である。
- ウ ベンチャーキャピタルは、株式を公開していない経営課題を抱える中小企業に 対して、新株と引き換えに事業成長のための資金を潤沢に提供することを通じて 中小企業の企業価値を高める。
- エ ベンチャーキャピタルは、役員派遣や経営のモニタリングをすることによっ て、有望な中小企業に投資した資金を、新規株式公開やM&A を通じて回収す る可能性を高める。
- オ ベンチャーキャピタルは、有望な中小企業に対して、本体や他のベンチャーキ ャピタルが運用するファンドを通じた投資と本体の自己資金を原資とした投資の スタイルで、中小企業の企業価値を高める。 DKJC-1C
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正解:イ
解答:イ
「最も不適切なもの」を選ぶ問題。投資事業有限責任組合(LPS)の有限責任組合員/無限責任組合員の役割と、ベンチャーキャピタル(VC)の機能を正確に区別する。
- ア(○):投資事業有限責任組合の有限責任組合員は、業務執行を行わず、出資額を限度として責任を負う。LPSの定義どおりで妥当。
- イ(×・正解):組合の業務を執行するのは「無限責任組合員(GP)」であり、有限責任組合員ではない。役割が逆で誤り。これが最も不適切。
- ウ(○):VCは未公開の中小企業に新株と引き換えに成長資金を提供し、企業価値を高める。妥当。
- エ(○):VCは役員派遣やモニタリングを行い、IPOやM&Aを通じた投資回収(エグジット)の可能性を高める。妥当。
- オ(○):VCはファンドを通じた投資と自己資金による投資のスタイルで中小企業の企業価値向上を図る。妥当。
よって イ。