第2問
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント0PPM3に関する記述として、最も 適切なものはどれか。
- ア 衰退期に入った業界の「金のなる木」事業と「負け犬」事業は可及的速やかに撤退 し、成長率の鈍化した業界の「花形商品」事業の再活性化に多くのキャッシュを投 入することが重要である。
- イ 成長市場で競争優位の実現を期待できる「問題児」の選択と、競争優位性を期待 できないが資金流出の小さい「負け犬」事業の中で市場成長率が低くとも高収益事 業を選別することは重要である。
- ウ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方では、資金の流入は自社 事業の成長率と市場の成長率、資金の流出は自社事業の競争上の地位0相対的な 市場シェア3で決まる。
- エ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方は、事業間のマーケティ ングや技術に関するシナジーを考慮して、複数事業に対して財務面を重視した資 金の再配分のガイドラインとなる。
- オ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方は、自社技術開発、外部 技術の導入、外部資金の再配分により、範囲の経済を達成して競争優位性を構築 する業界に適用できる。 DKJC-1C
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正解:イ
解答:イ
PPMは縦軸「市場成長率(資金流出の規模)」・横軸「相対的市場シェア(資金流入の規模)」で4象限に分け、金のなる木で得た資金を問題児・花形に再配分する考え方。基本構造と各事業の性格を正確に押さえる。
- ア(×):金のなる木は資金の供給源であり「速やかに撤退」すべき対象ではない。撤退・収穫の対象は負け犬が中心。記述は再配分の方向が逆で不適切。
- イ(○):成長市場で優位を期待できる問題児への投資選択と、負け犬の中でも市場成長率が低くとも高収益な事業を見極めることは、資源配分上重要である。妥当な記述。
- ウ(×):PPMでは資金流入が「相対的市場シェア(競争上の地位)」、資金流出が「市場成長率」で決まる。流入・流出の対応が逆で誤り。
- エ(×):PPMは資金(キャッシュフロー)の再配分に着目する枠組みであり、事業間のマーケティングや技術のシナジーを考慮しない点が弱点とされる。「シナジーを考慮して」とする点が誤り。
- オ(×):PPMは範囲の経済やシナジー、技術導入を扱う枠組みではない。資金フローによる事業の選別・再配分のためのモデルであり、記述は不適切。
よって イ。