第18問
以下のグラフは、ポートフォリオ理論の下での、すべてのリスク資産と無リスク 資産の投資機会集合を示している。これに関して、下記の設問に答えよ。 リスク リターン E C D B A F O -設問 / 無リスク資産が存在しない場合の記述として最も適切なものはどれか。
- ア B-C 間を効率的フロンティアと呼ぶ。
- イ 均衡状態においては、すべての投資家が同一のポートフォリオを所有する。
- ウ 合理的な投資家はA-B 間から、各人のリスク回避度に応じてポートフォリ
- エ を選択する。
- オ 投資家のリスク回避度が高くなるほど、点C に近いポートフォリオを選択 する。 DKJC-1B -設問/ 無リスク資産が存在する場合の記述として最も適切なものはどれか。
- 均衡状態においては、すべての投資家が所有する危険資産と無リスク資産の 比率は同じである。
- 資金の借り入れが、無リスク資産利子率において無制限に可能である場合、 投資家はD-E 間を選択せず、F-D 間から各自のリスク回避度に応じてポート フォリオを選択する。
- すべてのリスク回避的な投資家は無リスク資産のみに投資する。
- 点D を選択する投資家も存在する。 DKJC-1B
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正解:ア
解答:設問1=ア、設問2=点Dを選択する投資家も存在する
横軸リスク・縦軸リターンの投資機会集合。リスク資産のみの場合、最小分散点より上側(上半分)が効率的フロンティアであり、合理的な投資家はこの曲線上から各自のリスク回避度に応じて点を選ぶ。無リスク資産が存在する場合は、無リスク資産と接点ポートフォリオ(接点Dとする)を結ぶ資本市場線(CML)上から選択し、全員が同一の危険資産ポートフォリオ(接点D)を保有する(分離定理)。
設問1(無リスク資産が存在しない場合)
- ア(○):効率的フロンティアは最小分散点より上側の区間(B−C間)であり、最も適切。
- イ(×):すべての投資家が同一ポートフォリオを持つのは無リスク資産が存在しCMLが成立する場合の話。リスク資産のみでは各人のリスク回避度で選択点が異なる。
- ウ(×):合理的投資家は効率的フロンティア(上側)から選択し、A−B間(非効率な下側)からは選ばない。
- エ(×):リスク回避度が高いほど低リスク側を選び、点C(高リスク側)に近づくのではない。
設問1は ア。
設問2(無リスク資産が存在する場合)
- オ(×):均衡では全員が同一の危険資産ポートフォリオ(接点D)を持つが、危険資産と無リスク資産の保有比率はリスク回避度により異なる。「比率が同じ」は誤り。
- カ(×):借入が無リスク利子率で無制限に可能なら、投資家はCMLの接点Dより上側(レバレッジ領域)も選択でき、記述の領域指定が誤り。
- キ(×):すべてのリスク回避的投資家が無リスク資産のみに投資するわけではない(接点ポートフォリオとの組合せを選ぶ)。
- ク(○):接点ポートフォリオ(点D)に全額投資する投資家も存在しうる。最も適切。
よって 設問1=ア、設問2=点Dを選択する投資家も存在する(ク)。