経済学・経済政策 H28年度 第11問

第11問

財政・金融政策の効果を理解するためには、IS-LM 分析が便利である。IS 曲線 とLM 曲線が下図のように描かれている。下記の設問に答えよ。

第11問の図
  1. IS 曲線は、限界消費性向が大きいほど、より緩やかに描かれる。
  2. LM 曲線は、貨幣の利子弾力性が小さいほど、より緩やかに描かれる。
  3. 利子率が高くなるほど貨幣需要が拡大すると考えており、したがってLM 曲線は右上がりとなる。
  4. 利子率が高くなるほど投資需要が拡大すると考えており、したがってIS 曲 線は右下がりとなる。 (設問 IS 曲線をIS からIS′ へとシフトさせる要因として、最も適切なものはどれか。
  5. 外国人観光客の増加による消費の増加
  6. 歳出削減による財政健全化
  7. 量的緩和策によるマネタリーベースの増加
  8. 老後の生活に備えるための貯蓄の増加 DKJC-1A
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:設問1=ア、設問2=ア

IS-LM分析。IS曲線は財市場(右下がり)、LM曲線は貨幣市場(右上がり)の均衡を表す。

【設問1】IS・LM曲線の性質

  • ア(○):限界消費性向が大きいほど乗数が大きく、利子率変化に対する所得の反応が大きいため、IS曲線はより緩やか(横に寝た形)になる。
  • イ(×):貨幣需要の利子弾力性が小さいほどLM曲線は「急(立った形)」になる。緩やかとするのは逆。
  • ウ(×):貨幣需要は利子率が高いほど「減少」する(投機的需要)。LM曲線が右上がりになる理由の説明として誤り。
  • エ(×):投資需要は利子率が高いほど「減少」する。IS曲線が右下がりになる理由の説明として誤り。

【設問2】IS曲線を右(IS→IS′)へシフトさせる要因

  • ア(○):外国人観光客の増加による消費の増加は総需要を増やし、IS曲線を右へシフトさせる。
  • イ(×):歳出削減(緊縮財政)はISを左へシフトさせる。
  • ウ(×):マネタリーベース増加はLM曲線を右へシフトさせる要因で、ISは動かさない。
  • エ(×):貯蓄増加(消費減少)はISを左へシフトさせる。

よって 設問1=ア、設問2=ア

#消費理論#乗数理論・45度線#IS-LM分析#財政・金融政策#需要・供給と弾力性

← 経済学・経済政策の一覧へ戻る