企業経営理論 H28年度 第19問

第19問

労働市場に対して組織の状況や特色をアピールする際に、応募者に好感される情 報を強調するのではなく、ときには好感されにくい現実をありのままに伝えようと する広報戦略を、RJPRealistic Job Previewと呼ぶ。RJP の効果として、最も不 適切なものはどれか。

  1. 自己の能力を見つめなおさせ、自己選抜によって応募を辞退させる効果。
  2. 職務や職場への初期適応を円滑にする効果。
  3. 入社後の離職を回避させる効果。
  4. 入社前に組織に対して抱く期待や、やる気を引き上げる効果。
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正解:

解答:エ

RJP(Realistic Job Preview=現実的職務予告)は、良い面だけでなく厳しい現実もありのままに伝える採用広報手法。期待を過度にあおらず、入社後の「期待と現実のギャップ(リアリティ・ショック)」を抑えるところに効果がある。RJPの代表的効果は、(1)ワクチン効果(過度の期待を抑え、入社後の幻滅を予防)、(2)スクリーニング効果(自己選抜による不適合者の辞退)、(3)コミットメント効果、(4)役割明確化効果などとされる。「最も不適切」を選ぶ。

  • ア(○):厳しい現実を伝えることで応募者に自己の能力を見つめ直させ、合わない者が自ら応募を辞退する(自己選抜=スクリーニング効果)。妥当。
  • イ(○):現実を事前に知ることで職務・職場への初期適応が円滑になる(役割明確化効果)。妥当。
  • ウ(○):期待と現実のギャップが小さくなり、リアリティ・ショックによる早期離職を回避させる。妥当。
  • エ(×):RJPは過度な期待を抑制する手法であり、「入社前に抱く期待ややる気を引き上げる」効果はむしろ逆。良い面ばかり強調する従来型広報の特徴であって、RJPの効果ではない。

よって

#人的資源管理

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