企業経営理論 H28年度 第9問

第9問

企業は市場の変化に対応するため、限られた経営資源を特定の事業や事業領域に 集中特化し、事業活動の一部をアウトソーシングすることがある。企業のそのよう な戦略対応に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. ウトソーシングすることによって、自社能力の適用の幅が狭くなり、顧客ニ ーズへの対応力も弱まるので、新規顧客の開拓が難しくなる。
  2. ウトソーシングする事業領域と自社で取り組む事業領域を峻別して経営資源 を集中特化することによって、特定事業領域で独自能力の構築を目指すことが可 能になる。
  3. ウトソーシングによって外部の専門能力を利用する傾向が強まると、同種の 社内能力を維持強化しようとする能力構築の動きが強まり、企業活動が活性化す る。
  4. ウトソーシングを行い生産から販売まで一貫した事業に統合化することによ って、事業の伸縮自在性が高まるので、外部環境の急激な変化に対応することが できる。 DKJC-1C
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正解:

解答:イ

経営資源を中核領域に集中し、非中核活動をアウトソーシングする戦略の意義に関する問題。

  • ア(×):アウトソーシングは非中核活動を外部に委ね中核に集中することで、むしろ自社能力の幅を有効活用し顧客対応力を高めうる。「自社能力の幅が狭くなり対応力が弱まる」と一律に断定するのは誤り。
  • イ(○):アウトソーシングする領域と自社で取り組む領域を峻別して経営資源を集中特化することで、特定領域での独自能力(コア・コンピタンス)構築が可能になる。正しい。
  • ウ(×):外部の専門能力を利用する傾向が強まれば、その分野の社内能力を維持強化する動きはむしろ弱まる。「能力構築の動きが強まる」は論理が逆。
  • エ(×):生産から販売まで一貫統合すると固定費・資産が増え、伸縮自在性(柔軟性)はむしろ低下する。環境の急変に対応しやすくなるという記述は誤り(アウトソーシングの説明としても矛盾)。

よって

#経営資源・RBV

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