経済学・経済政策 H27年度 第9問

第9問

日本銀行「企業物価指数」では円ベースの輸出入物価指数が公表されている。この 統計を利用するためにも、ここで為替レートの変化と物価の動きとの関係を考えて みたい。 自国を日本、外国をアメリカとして、為替レートと輸出財・輸入財価格との関係 に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 円高にあわせて、ある輸入財の円価格が引き上げられれば、その輸入財のドル 価格は一定に保たれている。
  2. 円高にかかわらず、ある輸出財のドル価格を一定に保つためには、その輸出財 の円価格を引き上げなくてはならない。
  3. 円安にあわせて、ある輸入財のドル価格が引き上げられれば、その輸入財の円 価格は一定に保たれる。
  4. 円安にかかわらず、ある輸出財の円価格が一定に保たれれば、その輸出財のド ル価格は低下する。 DKJC-1A
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正解:

解答:エ

基本関係は「円価格 = ドル価格 × 為替レート(円/ドル)」。円高とは為替レート(円/ドル)が小さくなること、円安とは大きくなること。

  • ア(×):円高(レート低下)のとき、円価格を引き上げたなら、ドル価格=円価格÷レートはさらに上昇する。「ドル価格が一定に保たれる」とは限らず、むしろ上がる。誤り。
  • イ(×):円高でドル価格を一定に保つには、円価格=ドル価格×(低下したレート)なので円価格はむしろ引き下げる必要がある。「引き上げなくてはならない」は逆で誤り。
  • ウ(×):円安(レート上昇)のときにドル価格を引き上げれば、円価格=ドル価格×レートはさらに大きく上昇する。「円価格は一定に保たれる」は誤り。
  • エ(○):円安(レート上昇)でも円価格を一定に保てば、ドル価格=円価格÷(上昇したレート)となり、ドル価格は低下する。関係式どおりで正しい。

よって

#国際マクロ・為替#物価・インフレ

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