第16問
システム開発プロジェクトにおいて「経営層によるプロジェクト運営への関与が 十分でない」ことが原因で失敗するリスクがあるとき、いくつかの対策が考えられ る。 対策は回避策と軽減策に分けられ、回避策は、それを十分に行った場合にリスク 事象ドライバー ※を消滅させる措置である。他方、軽減策は、リスク事象ドライバ ーを消滅させることはないが、リスク事象の発生確率を減少させる措置である。 経営層からのプロジェクトおよびプロジェクトメンバーへの明確な直接的メッセ ージあるいは経営者のプロジェクトへの参画があれば回避策になり、そうでなけれ ば軽減策になる。 軽減策にあたるものとして最も適切なものはどれか。 ※ドライバー:誘発する要因
- ア 関連組織の参画について経営者の指示を文書化する。
- イ 経営層への定期的あるいはフェーズごとの報告の必要性について経営層の了解 を得る。
- ウ 重要なタイミングにおける経営者の参加の重要性を説明し経営層の了承を得 る。
- エ プロジェクト要件の優先順位に関する経営層の考え方を文書化する。 DKJC-1F
▼ 解答・解説を見る
正解:イ
解答:イ
設問の定義では、経営層からの「明確な直接的メッセージ」または「経営者のプロジェクトへの参画」があればリスク要因(経営層の関与不足)を消滅させる回避策、そうでなければ発生確率を下げるだけの軽減策となる。直接的関与・参画を伴わない措置(了解・了承・文書化のみ)が軽減策にあたる。
- ア(×):関連組織の参画について経営者の指示を文書化するのは、経営者の明確なメッセージ・指示を伴うため回避策にあたる。
- イ(○):定期的・フェーズごとの報告の必要性について経営層の了解を得るのみで、経営者の直接的メッセージや参画を伴わない。発生確率を下げる軽減策として最も適切。
- ウ(×):重要なタイミングでの経営者の参加(参画)を取り付けるものであり、参画を伴うため回避策にあたる。
- エ(×):プロジェクト要件の優先順位に関する経営層の考え方を文書化することは、経営層の明確な意思表示を伴い回避策に近い。
よって イ。