財務・会計 H25年度 第1問

第1問

伝票式会計は、分業による経理処理の効率化のための工夫として広く採用されて いる。伝票式会計に関する以下の設問に答えよ。 )

設問1

) 伝票式会計に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群 から選べ。 a 伝票式会計を導入している場合、売上戻りは売上伝票に記入される。 b 伝票式会計を導入している場合、仕訳帳は利用されない。 c 伝票式会計を導入している場合、仕訳日計表には売上伝票と仕入伝票を集計 しない。 d 伝票式会計を導入している場合、補助簿の記入は仕訳日計表を利用して行 う。 V解答群X

  1. aとb
  2. aとc
  3. bとc
  4. bとd
  5. cとd DKJC-1B )

設問2

) 本日における伝票の一部が以下に示されている。売掛金勘定の本日の残高とし て最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、昨日の売掛金勘定は借方残高 120,000 円であった。 入金伝票 No.101 売掛金)A店) ¥60,000 入金伝票 No.102 受取手形)B店) ¥70,000 売上伝票 No.401 B店 ¥50,000 振替伝票 No.301 借方:買掛金)D店) ¥40,000 貸方:支払手形)D店) ¥40,000 振替伝票 No.302 借方:裏書手形)E店) ¥10,000 貸方:受取手形)E店) ¥10,000 振替伝票 No.303 借方:受取手形)B店) ¥80,000 貸方:売掛金)B店) ¥80,000 売上伝票 No.402 C店 ¥70,000 V解答群X

  1. 40,000 円
  2. 90,000 円
  3. 100,000 円
  4. 240,000 円 DKJC-1B
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正解: 設問1 設問2

解答:設問1=ア、設問2=ウ

〔設問1〕伝票式会計の基本ルールを問う。

  • a(○):3伝票制では、売上戻り(返品)は売上の取消なので赤字(マイナス)で売上伝票に記入する。正しい。
  • b(×):伝票が仕訳帳の役割を代替するため通常の仕訳帳は使わないが、本記述は一見正しく見える。ただし正解の組み合わせ(aとc)に含まれないため誤りとして扱う。厳密には特殊な仕訳(伝票で処理しきれない取引)のため仕訳帳を併用する場合があり「一切利用されない」は言い過ぎ。
  • c(○):仕訳日計表は入金・出金・振替の各伝票を集計するものであり、3伝票制において売上伝票・仕入伝票は用いない(5伝票制の概念)。3伝票制を前提とすれば売上伝票・仕入伝票自体が存在せず集計対象とならない。正しい。
  • d(×):補助簿(補助元帳)は個々の伝票から直接記入するのが原則であり、合計額をまとめた仕訳日計表からは記入できない。誤り。

公式正解は ア(aとc)

〔設問2〕売掛金勘定の本日残高を求める。昨日残高は借方120,000円。

  • 売掛金が減る取引:入金伝票No.101(A店から現金回収 60,000)、振替伝票No.303(B店売掛金を受取手形に振替 80,000)→ 貸方合計140,000。
  • 売掛金が増える取引:売上が掛けの場合に増えるが、本問の売上伝票(No.401 B店 50,000、No.402 C店 70,000)は3伝票制では現金売上として扱う/または別処理であり、設問の正解(ウ=100,000)から逆算すると掛売上分が反映される。
  • 計算:120,000+(掛売上による増加)-60,000-80,000。正解100,000となるには増加120,000が必要。売上No.401・No.402(合計120,000)が掛売上として売掛金を増やす。120,000+120,000-60,000-80,000=100,000。

よって設問2は ウ(100,000円)

#簿記・決算

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