企業経営理論 H25年度 第15問

第15問

企業間取引関係は、それぞれの企業の渉外担当者Jboundary personnelKの行動に よって担われている。この渉外担当者の役割に関する記述として、最も不適切なも のはどれか。

  1. 渉外担当者は、外部環境の情報に接することができるため、組織内の各部門に 対し不確実性を削減する機能を持っており、しばしば組織変革にとって重要な誘 導者となる。
  2. 渉外担当者は、外部組織が自らの組織に対して影響力を行使する際にターゲッ トとなるため、それに対応するのに十分な交渉力を持つ必要がある。
  3. 渉外担当者は、外部組織との連結環としての役割を持つとともに、外部組織の 脅威から自らの組織を防衛する境界維持的機能を果たしている。
  4. 渉外担当者は、外部に対して組織を代表する顔であるため、組織内部の価値観 や規範、組織文化などからは自由に、外部組織の要請にあわせて臨機応変に行動 しなければならない。
  5. 渉外担当者は、組織内部でなされた組織的意思決定を、具体的な環境適応行動 として実行する重要な役割を担っている。 DKJC-1C
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正解:

解答:エ

組織の境界連結担当者(boundary personnel/バウンダリー・スパナー)の役割を問う、「最も不適切なもの」を選ぶ問題。渉外担当者は外部環境との連結環として情報を取り込み不確実性を削減する一方、組織を代表し、その意思決定を実行する役割も担う。

  • ア(○):外部環境の情報に接することで組織内各部門に対し不確実性を削減する機能を持ち、組織変革の誘導者となりうる。境界連結者の情報的役割として適切。
  • イ(○):外部組織が影響力を行使する際のターゲットとなるため、それに対応できる十分な交渉力を持つ必要がある。適切。
  • ウ(○):外部組織との連結環としての役割と、外部の脅威から自組織を守る境界維持的機能の両方を担う。適切。
  • エ(×・最も不適切):渉外担当者は組織を代表する顔であるからこそ、組織内部の価値観・規範・組織文化を体現して行動する必要があり、それらから「自由に」外部の要請に合わせて臨機応変に振る舞ってよいわけではない。組織の代表としての立場と矛盾し、最も不適切。
  • オ(○):組織内でなされた意思決定を、具体的な環境適応行動として実行に移す重要な役割を担う。適切。

よって

#組織文化・組織学習

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