経済学・経済政策 H23年度 第7問

第7問

経済が「流動性のわな」に陥った場合の説明として、最も適切なものの組み合わせ を下記の解答群から選べ。 a 貨幣供給が増加しても伝達メカニズムが機能せず、利子率は低下するが、投資 支出の増加が生じない。 b 政府支出の増加が生じてもクラウディング・アウトは発生しない。 c「流動性のわな」のもとでは、貨幣需要の利子弾力性はゼロになり、利子率が下 限値に達すると、債券価格は上限値に到達する。 d「流動性のわな」のもとでは、GDP の水準は貨幣市場から独立であり、生産物 市場から決定される。

  1. aとc
  2. aとd
  3. bとc
  4. bとd ― 6― ◇M1(688―8)
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正解:

解答:エ

〔リード〕「流動性のわな」は、利子率が下限に達し、貨幣需要の利子弾力性が無限大(LM曲線が水平)となる状態。このとき金融政策は無効、財政政策は最も有効になる。各記述の正誤を判定する。

  • a(×):流動性のわなでは利子率は下限値に張り付いており、貨幣供給を増やしても利子率は「低下しない」。利子率が低下しないため投資も増えない、というのが正しい因果。「利子率は低下するが」とする点が誤り。
  • b(○):LM曲線が水平のため、政府支出を増やしても利子率が上昇せず、民間投資が締め出されない。すなわちクラウディング・アウトは発生しない。正しい。
  • c(×):流動性のわなでは貨幣需要の利子弾力性は「無限大」であり、ゼロではない。記述が誤り。
  • d(○):金融政策(貨幣市場)がGDPに影響を与えず、GDPの水準は生産物市場(IS側)から決定される。正しい。

正しい組み合わせは bとd。よって

#GDP・国民経済計算#IS-LM分析#財政・金融政策#需要・供給と弾力性

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