第20問
人事考課に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 人事考課で最も重要なことは公正な評価が行われることであるが、人事考課に ともないやすい評定誤差として、中央化傾向、寛大化傾向、論理的誤差および対 比誤差などがある。
- イ 人事考課の評価基準には、定められた基準(レベル)に基づいて評価する絶対評 価と評価対象者の中での比較による相対評価があるが、絶対評価の代表的なもの にはプロブスト法などがある。
- ウ 人事考課の評価項目には、能力考課、業績考課および情意考課があるが、その うち情意考課とは職務に取り組む意欲や勤務態度、積極性や協調性などを評価す るものである。
- エ 人事考課は、昇進・昇格、昇給・賞与の管理、配置転換や人事異動および能力 開発や教育訓練のニーズの把握など、さまざまな人的資源管理の根拠となる。
- オ ハロー効果とは、同じ考課者が同じ被考課者を評価しても、時間や順序が変わ ると異なった評価になる傾向のことをいう。 ― 27― ◇M3(557―75)
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正解:オ
解答:オ
人事考課の評価基準・評価項目・評定誤差に関する出題。「最も不適切」型なので、正解=誤った記述を選ぶ。
- ア(○):人事考課で重要なのは公正な評価であり、生じやすい評定誤差として中央化傾向(評価が中心に集中)、寛大化傾向(甘く評価)、論理的誤差(関連がありそうな項目を連動させる)、対比誤差(評価者自身や他者との比較で歪む)などがある。正しい。
- イ(○):評価基準には定められた基準に基づく絶対評価と、対象者間の比較による相対評価がある。絶対評価の代表例としてプロブスト法(チェックリスト法の一種)が挙げられる。正しい。
- ウ(○):評価項目は能力考課・業績考課・情意考課に分けられ、情意考課は仕事への意欲・勤務態度・積極性・協調性などを評価するもの。正しい。
- エ(○):人事考課は昇進・昇格、昇給・賞与、配置転換・人事異動、能力開発・教育訓練ニーズの把握など、多様な人的資源管理の根拠となる。正しい。
- オ(×:最も不適切=正解):ハロー効果とは、被考課者の一部の優れた(または劣った)特徴に影響され、他の評価項目まで同じ方向に引きずられて評価が歪む誤差をいう。記述の「同じ考課者が同じ被考課者を評価しても時間や順序が変わると異なる評価になる」のは恒常誤差・評価の信頼性(再現性)の問題であり、ハロー効果の定義ではない。誤り。
よって最も不適切なものは オ。