企業経営理論 H21年度 第7問

第7問

企業はヒット商品を連続して生みだそうと努力するが、なかなか期待したような 成果をあげることができないでいることが多い。そのような困難と関連する事情に ついて説明する記述として最も適切なものはどれか。

  1. 主力商品を生み出した技術分野に経営資源が重点的に配分されるほど、企業は その技術分野に磨きをかけることができるが、技術の幅が狭くなるので、製品開 発能力は消失する。
  2. 製品開発チームに部門をまたいで社内能力を動員しそれらを統合する権限を与 えることができれば、自社の固有技術を活かした製品開発を押し進めるうえで有 効である。
  3. 他社がまねのできない独自技術を開発するには、概して特定技術への長期的な 投資が必要であるため、市場の短期的な変化に柔軟に対応するための商品開発が できなくなる。
  4. 独自な技術で生み出された商品が後発商品と価格競争をしつつ市場を拡大する ようになると、顧客ニーズが硬直化するので、その市場への新商品の投入はすべ て無効になる。 ― 11― ◇M3(557―59)
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正解:

解答:イ

〔ヒット商品の連続創出が困難な事情に関する記述として最も適切なもの〕

  • ア(×):主力商品の技術分野に資源を集中すれば技術は磨かれるが、「製品開発能力は消失する」は言い過ぎ・誤り。コア技術への集中は能力を深化させる側面もあり、消失するとは断定できない。
  • イ(○=最も適切):製品開発チームに部門横断で社内能力を動員・統合する権限を与えれば、自社の固有技術を活かした製品開発を強力に推進できる。重量級プロダクトマネジャー型組織の有効性を示す妥当な記述。
  • ウ(×):独自技術には特定技術への長期投資が必要だが、そのために「市場の短期的変化に柔軟に対応する商品開発ができなくなる」と断定するのは誤り。両立を図る組織能力が問われるのであり、不可能とは言えない。
  • エ(×):市場が拡大すると「顧客ニーズが硬直化し、新商品の投入はすべて無効になる」は明らかな言い過ぎで誤り。市場拡大局面でも新商品投入の余地はある。

よって

#技術経営・イノベーション

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