企業経営理論 H20年度 第27問

第27問

宿泊者に応じた上質のサービスで知られるある旅館では、若女将が前面に立って 従業員に教育を行っている。必ずしも旅館業界での経験があったわけではないが、 他業界での経験なども生かして、経営に取り組んでいる。その成果は顧客の再訪の 多さとなって現れている。この若女将の行っていることとして、最も不適切なもの はどれか。

  1. 過去の膨大なサービス対応事例をまとめた詳細なマニュアルを作成して、従業 員が暗記するまで徹底して指導している。
  2. 顧客重視に関する旅館の理念を記載したカードを就業中所持させている。
  3. 顧客の好みについて従業員の気づいたことを、携帯端末を使って、なるべく即 時に入力して、それを顧客データベースに統合し、全員で情報を共有している。
  4. 宿泊業界に限らず優秀なサービス提供企業を、従業員に見つけ出させて、それ を実際に体験する研修会を行っている。
  5. 朝礼のときに、前日のトラブルとその解決に関する情報や、良い判断をした従 業員の対応について、話している。 ― 33― ◇M3(743―80)
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正解:

解答:ア

〔リード〕上質な対人サービス(ホスピタリティ)の人材育成に関する「最も不適切」型。サービスは個別状況への臨機応変な対応が価値の源泉であり、画一的・暗記偏重の指導は適さない。

  • ア(×・最も不適切):上質なサービスは顧客ごとの状況に応じた柔軟な対応が要となる。膨大な対応事例の詳細マニュアルを暗記させる画一的指導は、自律的な判断力やホスピタリティを損ないかねず、再訪を生む上質サービスの育成手法として最も不適切。これが正解。
  • イ(○):顧客重視の理念を記したカードを携行させることは、理念の浸透・共有に資する。適切。
  • ウ(○):従業員の気づきを携帯端末で即時入力し顧客データベースに統合・共有することは、きめ細かなサービスにつながる。適切。
  • エ(○):他業界を含む優良サービス企業を従業員自身に探させ体験させる研修は、視野拡大と自発的学習を促す。適切。
  • オ(○):朝礼で前日のトラブルと解決策、好対応の事例を共有することは、組織的な学習と改善に有効。適切。

よって

#人的資源管理

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