企業経営理論 H20年度 第20問

第20問

組織の個体群生態学(population ecology)モデルに関する記述として、最も適切 なものはどれか。

  1. ある成功した企業の組織形態を、他の多くの企業が正当性を獲得するために模 倣することを通じて、組織個体群に含まれる企業の組織形態は類似する傾向があ る。
  2. ある組織個体群が淘汰されていくのは、政府の政策や規制などよりも、市場で の競争に敗退したことによって起こりやすい。
  3. 各企業は環境の変化に応じて経営戦略や組織を修正していくため、その企業が 属する組織個体群は成長していく。
  4. 各企業はそれぞれの経営戦略にしたがって、合理的な組織形態を採用する結 果、同じような戦略をとる企業は類似の組織形態をとるようになる。 ― 26― ◇M3(743―73)
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正解:

解答:ア

〔リード〕組織の個体群生態学(population ecology)モデル。「最も適切」を選ぶ。同モデルは、個々の組織は環境変化に容易に適応できず(構造慣性)、環境による淘汰・選択を通じて組織個体群の構成が変化すると捉える。

  • ア(○):成功した企業の組織形態を、他の多くの企業が正当性を獲得するために模倣する(制度的同型化)ことを通じて、組織個体群内の組織形態が類似していく。個体群レベルでの同型化を説明しており適切。
  • イ(×):個体群生態学では、淘汰は市場競争だけでなく政府の政策・規制など環境要因(資源環境)全般によって左右されると考える。「政府の政策や規制よりも市場競争で起こりやすい」と限定するのは誤り。
  • ウ(×):同モデルは、個々の組織が環境に応じて柔軟に戦略・組織を修正していく(適応)という見方を否定し、構造慣性を強調する。「各企業が環境変化に応じて修正し個体群が成長する」は適応論的でモデルの趣旨に反し誤り。
  • エ(×):「各企業が合理的に最適な組織形態を選択する結果として類似する」というのは合理的選択(適応)の見方であり、環境淘汰を中心とする個体群生態学モデルの説明としては不適切。

よって、最も適切な

#組織理論・コンティンジェンシー

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