第15問
組織における個人のモチベーションに影響を与える内的要因として欲求理論があ る。欲求理論に関する記述として最も適切なものはどれか。
- ア ルダファーが提唱したERG 理論は、欲求を存在欲求・関係性欲求・成長欲 求のつの次元に分類し、低次の欲求が満たされないと高次の欲求はモチベー ション要因とはならないと主張した。
- イ ハーズバーグが主張した要因論によれば、動機づけ要因と衛生要因には高い 相関関係があり、衛生要因を充足しなければモチベーションは起こらないとい う。
- ウ マグレガーは、管理者が部下に対して持つ人間観の理念型として、X理論・Y 理論を提唱し、Y理論に従うと、部下を意思決定に参加させる方が仕事への意欲 が高まるとした。
- エ マクレランドは、欲求を達成欲求・権力欲求・親和欲求に分類し、達成欲求の 高い従業員が優れた管理職になると主張した。
- オ マズローが主張した欲求階層説によれば、自己実現など上位の欲求のほうが、 モチベーション要因として強く作用するという。 ― 19― ◇M3(023―60)
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正解:ウ
解答:ウ
〔リード〕モチベーションの内容理論(欲求理論)に関し「最も適切」な記述を選ぶ。選択肢は順にア・イ・ウ・エ・オ。
- ア(×):アルダファーのERG理論は欲求を存在・関係・成長の3次元に分類するが、マズローと異なり複数欲求が同時に作用しうるとし、高次欲求の挫折で低次欲求に退行することもあるとした。「低次が満たされないと高次は動機要因にならない」というのはマズロー流の硬直的な階層性であり、ERG理論の説明として誤り。
- イ(×):ハーズバーグの二要因論では動機づけ要因と衛生要因は別個の独立した要因であり、衛生要因の充足は不満を防ぐが積極的な動機づけにはつながらない。「両者に高い相関がある」「衛生要因を充足しなければ動機づけが起こらない」は誤り。
- ウ(○):マグレガーはX理論・Y理論を提唱し、Y理論(人は自律的に働く)に立てば、部下を意思決定に参加させるほうが仕事への意欲が高まるとした。正しい。
- エ(×):マクレランドは欲求を達成・権力・親和に分類したが、優れた管理職に必要なのはむしろ権力欲求(社会的権力欲求)であるとした。「達成欲求の高い従業員が優れた管理職になる」とは主張しておらず誤り。
- オ(×):マズローの欲求階層説では、まず低次欲求が満たされてはじめて上位欲求が動機要因として作用するのであり、「上位欲求のほうが常に強く作用する」とは言えない。誤り。
よって ウ。