経営戦略論
撤退障壁
Exit Barriers
概要
企業が不採算事業から撤退する際に直面する困難や障害。
詳細解説
撤退障壁とは、企業が事業から撤退しようとする際に直面する障害である。専用設備の埋没コスト、従業員の雇用問題、取引先との関係、感情的・心理的な抵抗、政府規制などが主な要因となる。
撤退障壁が高い業界では、不採算企業が退出できず過当競争が続き、業界全体の収益性が低下する。参入障壁と撤退障壁の組み合わせにより、業界の収益性パターンが決まる。
試験対策のポイント
- 暗記必須:撤退障壁=不採算事業から撤退しにくくする要因。専門資産・撤退の固定費・戦略的関連性・感情的障壁・政府や社会の制約など。
- 頻出ポイント:撤退障壁が高いと過剰設備が残り、業界の収益性が悪化する。
- ひっかけ注意:参入障壁との組合せ(参入障壁高×撤退障壁高=高リスク高リターン)の分析が定番。混同に注意。
事例・具体例
鉄鋼業では巨大な生産設備が他用途に転用しにくく、また雇用への影響が大きいため、撤退障壁が非常に高い。
提唱者・関連学者
マイケル・ポーターが5フォース分析の中で撤退障壁の概念を論じた。