TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company、台湾積体電路製造)とは、世界最大の半導体ファウンドリ(受託製造)企業です。AI向けの最先端チップを含む、世界の先端半導体の大部分を製造しており、AIインフラの根幹を支える極めて重要な企業です。
AI半導体製造における地位
NVIDIAのGPU(H100、B200)、Apple Silicon(M4チップ)、AMD GPU(MI300X)、Qualcomm Snapdragon、Google TPUなど、世界の主要なAIチップの多くがTSMCで製造されています。先端プロセス(5nm以下)の受託製造シェアは圧倒的で、事実上の独占に近い状態です。
製造技術のリーダーシップ
TSMCは3nmプロセス(N3/N3E/N3P)の量産を実現し、2nmプロセス(N2)の準備を進めています。また、CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)やInFOなどの先進パッケージング技術でも業界をリードし、チップレットやHBM統合のための高度なパッケージングソリューションを提供しています。
グローバル展開と地政学
地政学的リスクの分散と顧客の要請に応じ、TSMCは米国アリゾナ州、日本熊本県、ドイツなどに海外工場を建設しています。特に日本のJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)は、ソニーやデンソーと連携した合弁工場として稼働を開始しています。TSMCの製造能力は世界のAI産業にとって戦略的に重要な存在です。