ファウンドリ(Foundry)とは、他社が設計した半導体チップの製造を受託する専業メーカーです。自社ではチップを設計せず、最先端の製造設備と技術を用いて顧客企業のチップ設計を実際の半導体として量産します。AIチップの多くはファウンドリによって製造されています。
ファブレスとファウンドリのモデル
半導体産業では、設計と製造を分離する「ファブレス-ファウンドリモデル」が主流です。NVIDIA、AMD、Qualcomm、Apple、Googleなどの企業はチップを設計しますが、自社工場を持たず(ファブレス)、TSMCやSamsung Foundryに製造を委託します。設計と製造の分離により、各社が得意分野に集中できます。
ファウンドリの重要性
最先端プロセスの半導体製造には数百億ドル規模の設備投資が必要で、参入障壁が非常に高い分野です。特にAIチップの製造に求められる5nm以下の先端プロセスを量産できるファウンドリは世界で限られており、その供給能力がAI産業全体のボトルネックとなる場合があります。
地政学的リスク
最先端半導体の製造がTSMC(台湾)に集中していることは、地政学的リスクとして認識されています。米国のCHIPS法、EU Chips Act、日本の半導体戦略など、各国が自国内での先端半導体製造能力の確保に動いています。TSMC、Samsung、Intel、Rapidusなどの工場建設が世界各地で進んでいます。