この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第5問
論点:労働生産性の推移と分布(企業規模別)
次の文章の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の 解答群から選べ。 中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書2025 年版」に基づき、企業規模別に労 働生産性の推移を見た場合、大企業の労働生産性は A 傾向にあるのに対し、中規模企業及び小規 模企業の労働生産性はおおむね B で推移している。 また、中小企業の労働生産性の分布を見た場合、大企業の労働生産性の平均値を 上回る中小企業の割合は、製造業では約 C 、非製造業では約 D と なっている。 なお、ここでの労働生産性とは、従業員一人当たり付加価値額である。
- ア A:増加 B:増加 C:1割 D:2割
- イ A:増加 B:横ばい C:1割 D:2割
- ウ A:増加 B:横ばい C:2割 D:1割
- エ A:横ばい B:増加 C:1割 D:2割
- オ A:横ばい B:横ばい C:2割 D:1割
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正解:イ
解答:イ
労働生産性の定番論点。2025 年版中小企業白書(第1-1-31図)では、労働生産性は大企業が増加傾向にある一方、中規模企業・小規模企業はおおむね横ばいで推移しており、規模間格差が拡大していることが示されている(なお、約30 年前と比較すると中小企業の労働生産性は緩やかに減少している)。
さらに第1-1-33図では、労働生産性の累積分布から、大企業の平均値を上回る中小企業は製造業で約1 割、非製造業で約2 割存在することが示されている。「製造業<非製造業」という大小関係がポイントで、これは製造業の方が大企業との生産性格差が大きい(資本集約度・規模の経済が効きやすい)ことを反映している。
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A=増加:大企業の労働生産性は増加傾向にある。
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B=横ばい:中規模企業・小規模企業の労働生産性はおおむね横ばいで推移している。
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C=1 割:大企業の平均値を上回る中小企業の割合は、製造業では約1 割。
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D=2 割:同じく、非製造業では約2 割。
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ア(×):Bを「増加」とする点が誤り。中規模・小規模企業はおおむね横ばいであり、大企業のように増加してはいない。
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イ(○):A:増加、B:横ばい、C:1 割、D:2 割、で整合する。
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ウ(×):C・Dが入れ替わっている。製造業が約1 割、非製造業が約2 割であり、逆である。
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エ(×):A・Bの大小関係が逆。増加傾向にあるのは大企業であり、中規模・小規模企業が横ばいである。
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オ(×):Aを「横ばい」とする点が誤り(大企業は増加傾向)。加えてC・Dも入れ替わっており二重に誤り。
なお、中小企業の業種別労働生産性を見ると多くの業種で横ばいであり、特にサービス業の伸びが小さい(第1-1-32図)。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
労働生産性は過去19年で11回出題の定番論点で、R07第6問でも出題された。2025年版白書では「製造業約1割・非製造業約2割が大企業平均を上回る」という累積分布の数値が新たに示されており、作問価値が高い。
出典
- 中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書 2025年版」第1部第1章第4節 第1-1-31図・第1-1-32図・第1-1-33図 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/chusho/b1_1_4.html