第9問
下表は、単腕ロボットが加工前ワークを自動旋盤にセットする作業に対してサーブリッグ分析を実施した結果である。この工程では、加工前ワークが単腕ロボットによって自動旋盤に移動され、自動旋盤がワークを固定(チャック)した後に加工が開始される。加工が終了したワークは、別ロボットによって自動旋盤から取り出された後に、再び、次の加工前ワークが単腕ロボットによって自動旋盤にセットされる。この分析結果に基づいて、作業時間の短縮に向けた単腕ロボットの動作改善を考えるとき、改善案の候補として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。 ここで、表内の各サーブリッグの意味は、次のとおりである。SH:探す、G:つかむ、TE:から手移動、TL:運ぶ、H:保持、RL:放す、P:位置決め、PP:前置き、UD:避けえぬ遅れ
- ア 加工済みワークが取り出されるのを待っている No. 1 の時間内に、No. 2 から 5 を実施する。
- イ No. 2 の実施時間を短縮するために、加工前ワークの供給台を自動旋盤に近接させる。
- ウ No. 6 の実施時間を短縮するために、供給台における加工前ワークの保管姿勢を改善する。
- エ チャック直前のロボットハンドの手待ちを削減するために、No. 8 と 9 を取り除く。
- オ No. 11 を実施する代わりに、次の加工前ワークに対する No. 2 を実施する。
▼ 解答・解説を見る
正解:エ
解答:エ(サーブリッグ分析に基づく動作改善で不適切な案を選ぶ問題)
サーブリッグ分析では、価値を生まない動作(避けえぬ遅れUD、保持H、探すSHなど)の削減や、待ち時間中への他作業の割り当てが改善の基本。
- ア・オ:待ち時間(No.1のUD20秒)内に別作業を行う、戻り動作の代わりに次の供給動作を行う=ムダな手待ちの有効活用で適切。
- イ・ウ:供給台を近づける、保管姿勢を改善して移動・位置合わせ時間を短縮=適切。
- エ(最も不適切):No.9のH(保持)はワークをチャックするために不可欠な機能であり、No.8・9を単に「取り除く」ことはできない。保持動作をなくすと作業自体が成立しない。
よって最も不適切なエが正解。