第17問
即時取得に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア AがBから盗んだ絵画を善意・無過失のCに売却して引き渡した場合、Cが即時取得により絵画の所有権を取得する余地はない。
- イ Aが置き忘れたカメラをBが自己の所有物であると過失なく信じて持ち帰った場合、Bが即時取得によりカメラの所有権を取得する余地はない。
- ウ 判例によれば、即時取得を主張する者は、自己に過失がないことを立証しなければならない。
- エ 不動産は、即時取得の対象となる。
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正解:イ
解答:イ(即時取得の要件)
動産を取引で取得した者を保護する即時取得(民法192条)の問題です。
- ア(×):盗品でも取引による取得なら即時取得は成立し得ます(ただし被害者は2年間回復請求できます/193条)。「取得する余地はない」は誤りです。
- イ(○):即時取得は「取引行為」によって動産を取得したことが要件です。置き忘れたカメラを拾って持ち帰る行為には取引行為がないため、即時取得が成立する余地はありません。正しい記述です。
- ウ(×):占有者は適法に権利を有すると推定され(民法188条)、即時取得を主張する者の無過失は推定されるため、自ら無過失を立証する必要はありません(判例)。誤りです。
- エ(×):即時取得の対象は動産に限られ、不動産は対象となりません。誤りです。
よって イ。