第15問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。財務省「年次別法人企業統計調査」等に基づき、大・中堅企業、中小企業それぞれ①について、有形固定資産比率と現預金比率の推移を見ると、それぞれ特徴があることが分かる。また、中小企業の手元流動性を製造業と非製造業に分けて見ると、その推移には②特徴が見られる。なお、ここでは、資本金 1 億円以上の企業を大・中堅企業、資本金 1 億円未満の企業を中小企業とする。有形固定資産比率は、総資産に占める有形固定資産(除く土地)の比率とし、現預金比率は、総資産に占める現金・預金の比率とする。手元流動性は、流動資産である現金・預金及び有価証券の合計が売上高に占める比率とする。
設問1
文中の下線部①について、大・中堅企業、中小企業それぞれについて、有形固定資産比率と現預金比率を、2003 年度と 2020 年度で比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 大・中堅企業では、有形固定資産比率、現預金比率とも上昇している。
- イ 大・中堅企業では、有形固定資産比率が上昇し、現預金比率が低下している。
- ウ 中小企業では、有形固定資産比率、現預金比率とも上昇している。
- エ 中小企業では、有形固定資産比率が上昇し、現預金比率が低下している。
- オ 中小企業では、有形固定資産比率が低下し、現預金比率が上昇している。
設問2
文中の下線部②について、中小企業を製造業と非製造業に分けて、2003 年度と 2020 年度の手元流動性をそれぞれ比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 製造業、非製造業ともに手元流動性が上昇している。
- イ 製造業、非製造業ともに手元流動性が低下している。
- ウ 製造業では手元流動性が上昇し、非製造業では手元流動性が低下している。
- エ 製造業では手元流動性が低下し、非製造業では手元流動性が上昇している。
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正解: 設問1 オ 設問2 ア
解答:設問1=オ、設問2=ア
法人企業統計に基づく資産構成の推移(2003年度と2020年度の比較)。
設問1(有形固定資産比率・現預金比率):正解 オ
中小企業では、設備投資を抑制する一方で手元資金を厚く持つ動きが進み、有形固定資産比率は低下し、現預金比率は上昇した。よって オ。大・中堅企業については両比率とも上昇とはいえず、ア・イは誤り。
設問2(手元流動性):正解 ア
手元流動性=(現預金+有価証券)÷売上高。中小企業では、不確実性への備えから手元資金を積み増す動きが製造業・非製造業ともに進み、いずれも手元流動性が上昇した。よって ア。