第16問
サプライチェーンにおいては、品切れや過剰在庫を防ぐために、DP(デカップリ ングポイント)を適切に定めることが必要である。下図のような生産プロセスに基 づいたDP に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。 a BTO(Build to Order)生産方式では、製品企画・設計の前にDP が設定される。 b DP は、見込生産と受注生産の分岐点として設定される。 c 製品のライフサイクルが短い場合には、DP をより顧客に近いポイントに設定 する。 d DP は、カスタマイゼーションに要する時間が要求納期より短くなるポイント に設定される。
- ア a:正 b:正 c:誤 d:誤
- イ a:正 b:誤 c:正 d:正
- ウ a:誤 b:正 c:正 d:誤
- エ a:誤 b:正 c:誤 d:正
- オ a:誤 b:誤 c:正 d:正
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正解:エ
解答:エ
DP(デカップリングポイント)は、見込生産(プッシュ)と受注生産(プル)の切り替わり点であり、ここに在庫を持つことで需要変動への対応と納期短縮を両立させる。
- a(×):BTO(受注組立に近い受注生産)では、DPは製品企画・設計の「前」ではなく、原材料・部品在庫を確保したうえで受注後に組立を行う後工程側に設定される。製品企画・設計の前に置くのはETO(受注設計生産)の発想であり記述が誤り。
- b(○):DPは見込生産と受注生産の分岐点として設定される。DPより上流は需要予測に基づく見込生産、下流は受注に基づく生産となる。
- c(×):製品ライフサイクルが短い(陳腐化が速い)場合は、完成品在庫を持つと売れ残り・廃棄リスクが高い。したがってDPはより上流(顧客から遠いポイント)に設定し、完成品在庫を持たないようにするのが適切。「顧客に近いポイント」とする記述は逆。
- d(○):DPより下流のカスタマイゼーション(受注後の加工・組立)に要する時間が、顧客の要求納期より短くなる位置にDPを設定すれば、受注後に間に合う。納期遵守の観点から妥当。
よって a=誤、b=正、c=誤、d=正 となり、エ。