第12問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
設問1
商品の保管棚を決定するルールを「保管開始時刻の早い商品から順に保管棚を 決定する」にしたときの、商品の総移動距離(5つの商品を入出庫するための総移 動距離)と利用する保管棚の数の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- ア 商品の総移動距離:20 利用する保管棚の数:3
- イ 商品の総移動距離:20 利用する保管棚の数:4
- ウ 商品の総移動距離:26 利用する保管棚の数:3
- エ 商品の総移動距離:26 利用する保管棚の数:4
- オ 商品の総移動距離:28 利用する保管棚の数:4
設問2
商品の保管棚を決定するルールを、設問1でのルールから「保管時間の短い商 品から順に保管棚を決定する」に変更したときの、商品の総移動距離と利用する 保管棚の数の変化の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- ア 商品の総移動距離:減る 利用する棚の数:減る
- イ 商品の総移動距離:減る 利用する棚の数:変化なし
- ウ 商品の総移動距離:変化なし 利用する棚の数:減る
- エ 商品の総移動距離:増える 利用する棚の数:変化なし
- オ 商品の総移動距離:増える 利用する棚の数:増える
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正解: 設問1 ア 設問2 オ
解答:設問1=ア、設問2=オ
フリーロケーション倉庫で、保管棚の割当ルールを変えたときの「総移動距離」と「使用棚数」を比較する問題。入出庫口に近い棚ほど距離が短く(棚1<棚2<棚3<棚4)、1商品の移動距離は入庫+出庫で「棚までの距離×2」で計算する。1棚に同時に2商品は置けないため、保管時間が重なる商品は別々の棚を使う。
設問1(ルール:保管開始時刻の早い商品から順に割当)
保管開始の早い順に商品を取り上げ、その時点で空いている棚のうち入出庫口に最も近い棚を割り当てる。先に保管が終わって空いた棚は、後続商品に再利用できる(フリーロケーション)。この手順で5商品それぞれの利用棚を決め、各商品の「棚距離×2」を合計すると 総移動距離=20、同時に必要な棚は最大で 3 となる(時間帯の重なりが最大3商品のため棚は3つで足りる)。
よって設問1は「総移動距離:20、利用する保管棚の数:3」= ア。
設問2(ルール:保管時間の短い商品から順に割当に変更)
割当順を「保管時間(占有時間)の短い商品から」に変えると、近い棚を占有する商品の組合せが変わる。保管時間の短い商品を優先して近い棚に置くと、近い棚(棚1・棚2)の占有が時間的に細切れに詰まらず、長時間占有する商品が遠い棚に追いやられたり、時間帯の重なり方が変わって新たな棚が必要になったりする。その結果、設問1と比べて総移動距離は増え、利用する棚の数も増える。
よって設問2は「総移動距離:増える、利用する棚の数:増える」= オ。
ポイントは、割当ルール(ソート基準)によって「時間帯の重なり=同時使用棚数」と「どの商品が近い棚を取れるか」が変わり、総移動距離・棚数が変化する点。開始時刻順のほうがこの設定では効率的(距離・棚数とも少ない)になる。