第2問
下図は、あるプロジェクトにおけるPERT 図の一部を切り出した図である。作 業Aの作業時間は3日であり、作業Aはクリティカルパス上にある。PERT 計算に 関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- ア a:正 b:正 c:正 d:誤 e:誤
- イ a:正 b:正 c:誤 d:正 e:誤
- ウ a:正 b:誤 c:正 d:誤 e:誤
- エ a:誤 b:正 c:正 d:誤 e:正
- オ a:誤 b:誤 c:誤 d:正 e:正
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正解:エ
解答:エ
図は結合点(イベント)JとKの間を作業A(所要3日、クリティカルパス上)が結ぶPERTネットワークの一部である。Jには複数の先行作業が合流し、JからはAを含む複数の作業が分岐、KにもA以外の作業が合流している。PERT計算の基本原則を各記述a〜eに当てはめて正誤を判定する。公式正解の組合せは a:誤、b:正、c:正、d:誤、e:正。
PERTの基本ルールを整理すると次のとおりである。
- 結合点の最早結合点時刻(最早開始)は、その結合点に入ってくる作業について「先行結合点の最早時刻+作業時間」を計算し、その最大値をとる(合流点では最も遅い経路が律速となる)。
- 結合点の最遅結合点時刻(最遅完了)は、後続側から逆算し「後続結合点の最遅時刻−作業時間」の最小値をとる。
- クリティカルパス上の結合点では最早時刻=最遅時刻となり、余裕(スラック/フロート)はゼロである。作業Aはクリティカルパス上にあるため、JもKもこの経路上の結合点であり余裕がない。
- ある作業のトータルフロートは「後続結合点の最遅時刻−先行結合点の最早時刻−作業時間」で求められ、クリティカルパス上の作業ではゼロになる。
- Jに合流する非クリティカルな先行作業や、Kに合流する非クリティカルな作業は、最早時刻の決定には最大値が採用されるためそれ自身が律速でなければ余裕をもつ。
これらの原則に照らすと、最早時刻を合流点で「最大値」、最遅時刻を「最小値」でとること、クリティカルパス上の結合点で両時刻が一致し余裕がゼロになること(b・c・eに対応)が正しく、最早・最遅の取り方や余裕の有無を取り違えた記述(a・dに対応)が誤りとなる。
よって正誤の組合せは エ。