企業経営理論 R05年度 第29問

第29問

消費者の購買意思決定において用いられる代替案の評価方法には、大きく分けて 補償型と非補償型がある。これらの評価方法に関する記述として、最も適切なもの はどれか。

  1. 耐久消費財などの複雑な製品の購買意思決定においては、非補償型の評価方法 のみが用いられることが多い。
  2. 非補償型の評価方法の1つに分離型がある。この方法では、代替製品の各属性 に十分条件を設定し、いずれかの属性においてこの条件を満たした製品を選択す る。
  3. 非補償型の評価方法の1つに連結型がある。この方法では、代替製品の各属性 に必要条件を設定し、いずれかの属性においてこの条件を満たした製品を選択す る。
  4. 補償型とは、ある属性のマイナス面が他の属性のプラス面によって相殺(補償) され得る評価方法であり、最も簡略な方法であるため、日常の簡便な意思決定や 衝動型購買などの場面でしばしば用いられる。
  5. 補償型の評価方法は、ヒューリスティックスとも呼ばれる。
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正解:

解答:イ

代替案評価には、ある属性のマイナスを他属性のプラスで補える「補償型」と、補えない「非補償型」がある。非補償型には連結型・分離型・辞書編纂型・逐次消去型などがある。

  • ア(×):耐久消費財など複雑・高関与な購買では、属性を総合的に検討する補償型が用いられやすい。「非補償型のみ」は誤り。
  • イ(○):分離型は、各属性に十分条件(高めの基準)を設定し、いずれか一つでもその条件を満たせば選択する方法。正しい。
  • ウ(×):連結型は、各属性に必要条件(最低基準)を設定し、「すべての属性」で基準を満たす製品を選ぶ方法。「いずれかの属性で満たせば選択」は分離型の説明であり誤り。
  • エ(×):補償型は各属性を加重して総合評価する方法で、認知負荷が大きい。「最も簡略で衝動買い等で用いられる」は非補償型(簡便なヒューリスティック)の特徴であり誤り。
  • オ(×):ヒューリスティックスと呼ばれるのは、簡便な処理で済む非補償型である。補償型をヒューリスティックスとするのは誤り。

よって

#消費者行動

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