第22問
組織における制度的同型化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア ある組織形態が社会的に高い評価を得ている場合には、その組織形態を採用し なければ取引関係にある組織から批判されることから、強制的同型化が生じやす くなる。
- イ 環境が安定的であり、どのようにすれば社会から評価されるかが明確であれ ば、模倣的同型化が生じやすくなる。
- ウ 政府が特定の組織形態を採用することを求める規制を行えば、制度的環境から の期待が明示的になって競争が緩和されるため、模倣的同型化が生じやすくな る。
- エ 専門家団体のような組織横断的な専門家ネットワークが発達することにより、 規範的同型化が生じやすくなる。
- オ 取引関係にある組織同士は、資源を相互に依存しあっているために、それらの 組織間では規範的同型化が生じやすくなる。
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正解:エ
解答:エ
ディマジオ&パウエルの制度的同型化は、(1)強制的同型化(法規制や上位組織・依存先からの圧力)、(2)模倣的同型化(不確実性が高いとき成功した組織を模倣)、(3)規範的同型化(専門職化・専門家ネットワークによる規範の共有)の3類型からなる。
- ア(×):社会的評価を得ている形態を採用しないと批判されるという圧力は、規範的・模倣的な動機であり、法的強制力を伴う「強制的同型化」ではない。説明と類型が不一致。
- イ(×):模倣的同型化が生じやすいのは、環境が不安定・不確実で、何が評価されるか不明確なときである。「環境が安定的で評価基準が明確」という条件は逆で誤り。
- ウ(×):政府の規制によって特定形態が求められるのは「強制的同型化」である。「模倣的同型化が生じやすくなる」は誤り。
- エ(○):専門家団体など組織横断的な専門家ネットワークの発達は、専門職化を通じて規範的同型化を促す。正しい。
- オ(×):取引関係にある組織間で資源を相互依存することによる同型化圧力は「強制的同型化」に対応する。「規範的同型化」とするのは誤り。
よって エ。