第17問
E. A. ロックとG. P. レイサムらが提唱した目標設定理論に則した管理者の判断と 行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 自分には目標を達成できる能力があるという信念を持つ人ほど、達成が困難な 状況になると目標を断念する傾向があるため、自分の能力を過信しないように部 下に伝えた。
- イ 達成に多くの努力を要する目標は、達成できる見込みが立てづらく部下からの 反発や抵抗が予想されるため、容易に達成できる業績目標を設定した。
- ウ 達成の難易度が高い目標を設定するにあたっては、部下にその目標を受容させ ることが重要であるため、その目標が公正で妥当であることを強調して部下に伝 えた。
- エ 一人ひとりの目標の内容が職場で公表されると、目標に対するコミットメント が阻害されるため、各自の目標が互いに知られることのないように配慮した。
- オ 明確な数値目標を設定すると、目標達成に対する心理的プレッシャーが高ま り、部下の達成意欲が低下するため、自由に解釈できる定性的な目標を設定し た。
▼ 解答・解説を見る
正解:ウ
解答:ウ
ロック&レイサムの目標設定理論。困難で具体的な目標ほど高い業績を生むが、本人の目標受容(コミットメント)が前提となる。
- ア(×):自己効力感(達成できるという信念)が高い人ほど困難な状況でも粘り強く目標を追求する。「過信しないよう伝える」は理論に反する。
- イ(×):理論では容易すぎる目標より困難で具体的な目標の方が高い成果を生む。容易な目標を設定するのは不適切。
- ウ(○):困難な目標ほど部下に受容させることが重要であり、目標が公正・妥当であると伝えてコミットメントを高めるのは理論に則した適切な行動。
- エ(×):目標を公表することはコミットメントを高める(パブリック・コミットメント)。「公表すると阻害される」は逆で誤り。
- オ(×):明確で具体的な(数値)目標こそ動機づけと業績を高める。曖昧な定性目標を設定するのは理論に反する。
よって ウ。